ヴァイオリン属楽器でのフラジオレット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/23 14:27 UTC 版)
「フラジオレット」の記事における「ヴァイオリン属楽器でのフラジオレット」の解説
弦を指板にまで押さえつけず軽く触れる程度で弾くと、触れた箇所を節とする倍音だけが鳴る(触れた箇所が腹となる振動が抑制される)。これがフラジオレット奏法である。音によっては、高次倍音が通常の奏法より発生せず純音に近い音になるものも見受けられる。中音と高音におけるフラジオレットの特色は異なり、中音におけるフラジオレットは噪音の領域ともみなされるサラサラという高次倍音を僅かに含む柔和な音色が特徴であるが、高音におけるフラジオレットは通常の奏法による高音よりも柔和な音色で、中音におけるフラジオレットのようには多くの噪音を含まず、透明感のある魅惑的な美音を聴く者に印象づける表現力を有している。この奏法を楽譜上で示す記号は、○を音符の「玉」の「棒」とは反対側に添える。
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