ワールド・シンフォニアとは？わかりやすく解説

『ワールド・シンフォニア』
アル・ディ・メオラのスタジオ・アルバム
リリース	1991年
録音	1990年10月ニューヨークトラッキング・ゾーン
ジャンル	ジャズ、フュージョン、ワールド・フュージョン、タンゴ
時間	63分08秒
レーベル	トマト・レコード
プロデュース	アル・ディ・メオラ
専門評論家によるレビュー
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アル・ディ・メオラアルバム年表
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『ワールド・シンフォニア』（World Sinfonia）は、アメリカ合衆国のギタリスト、アル・ディ・メオラが1991年に発表したスタジオ・アルバム。ディ・メオラがタンゴからの影響を反映したアコースティック・ユニット、ワールド・シンフォニアとしての初の作品である^[2]。

背景

アルト・トゥンクボヤシアン（アルメニア出身）、ガンビ・オーティス（キューバ出身）、クリス・キャリントン（ベネズエラ出身）、ディノ・サルーシ（アルゼンチン出身）を迎えた多国籍ユニットとなった^[3]。アストル・ピアソラのカヴァーや、ピアソラに捧げたオリジナル曲も含まれているが、ディ・メオラは『ロサンゼルス・タイムズ』紙のインタビューにおいて、本作の音楽性は伝統的なタンゴとは「リズムが異なる」と説明している^[3]。

チック・コリア作の「ノー・ミステリー」は、ディ・メオラがかつて在籍していたリターン・トゥ・フォーエヴァーのアルバム『ノー・ミステリー』（1975年）からの曲の再演で、ディ・メオラは前述のインタビューにおいて「'No Mystery'はアップビートだけど、同時にとても感傷的なセクションもあって、バンドネオンがそのムードをうまく伝えてくれている」と語っている^[3]。

反響・評価

アメリカの『ビルボード』では、コンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートで10位を記録した^[4]。アレックス・ヘンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「長年ワールド・ミュージックを愛好してきたディ・メオラは、南米、スパニッシュ、中東の要素を組み込みつつ、アルゼンチン・タンゴを最優先させた」と評している^[5]。

収録曲

パペチュアル・エモーション - "Perpetual Emotion" (Al Di Meola) - 3:32
オリエント・ブルー - "Orient Blue" (A. Di Meola) - 2:58
タンゴ組曲パート1 - "Tango Suite Part I" (Astor Piazzolla) - 8:48
タンゴ組曲パート3 - "Tango Suite Part III" (A. Piazzolla) - 8:50
フォーリング・グレイス - "Falling Grace" (Steve Swallow) - 4:22
アストル・ピアソラに捧ぐラスト・タンゴ - "Last Tango for Astor" (A. Di Meola) - 6:20
ノー・ミステリー - "No Mystery" (Chick Corea) - 12:37
ラストリン - "Lustrine" (Dino Saluzzi) - 9:12
リトル・カテドラル - "Little Cathedral" (A. Di Meola, Augustin Barrios) - 1:45
ラ・カテドラル - "La Cathedral" (A. Barrios) - 4:37

参加ミュージシャン

アル・ディ・メオラ - アコースティック・ギター
クリス・キャリントン - クラシック・ギター
ディノ・サルーシ - バンドネオン
アルト・トゥンクボヤシアン - パーカッション、ボイス
ガンビ・オーティス - コンガ、パーカッション

脚注・出典

[脚注の使い方]

^ CD英文ブックレット内クレジット
^ “Al Di Meola - Biography”. All About Jazz. 2016年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月9日閲覧。
^ ^a ^b ^c Kohlhaase, Bill (1991年10月18日). “It Takes 5 to Tango: Al Di Meola Will Focus on His Acoustic Sound With His World Sinfonia Quintet”. Los Angeles Times. 2016年11月9日閲覧。
^ “Al Di Meola - Awards”. AllMusic. 2015年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月9日閲覧。
^ Henderson, Alex. “World Sinfonia - Al Di Meola”. AllMusic. 2016年11月9日閲覧。

[1] CD英文ブックレット内クレジット

[2] “Al Di Meola - Biography”. All About Jazz. 2016年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月9日閲覧。

[kohlhaase-3] Kohlhaase, Bill (1991年10月18日). “It Takes 5 to Tango: Al Di Meola Will Focus on His Acoustic Sound With His World Sinfonia Quintet”. Los Angeles Times. 2016年11月9日閲覧。

[4] “Al Di Meola - Awards”. AllMusic. 2015年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月9日閲覧。

[5] Henderson, Alex. “World Sinfonia - Al Di Meola”. AllMusic. 2016年11月9日閲覧。

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表話編歴アル・ディ・メオラ
スタジオ・アルバム	白夜の大地エレガント・ジプシーカジノスプレンディド・ホテルエレクトリック・ランデヴーシナリオ天地創造夢幻飛行幻想都市ワールド・シンフォニアキス・マイ・アクスハート・オブ・ジ・イミグランツオレンジ&ブルーインフィニット・デザイアウィンター・ナイツリベルタンゴフレッシュ・オン・フレッシュ Vocal Rendezvous コンスクエンス・オブ・カオスディアボリック・インベンションズ・アンド・セダクション・フォー・ソロギターラジカル・ラプソディ All Your Life (A Tribute to the Beatles) Elysium オーパスアクロス・ザ・ユニバース
ライヴ・アルバム	ツアー・デ・フォース・ライヴ
コンピレーション・アルバム	プレイズ・ピアソラ
コラボレーション・アルバム	フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ〜スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!（with ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア）パッション、グレイス&ファイア〜情炎（with ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア）スーパー・ストリングス（with スタンリー・クラーク、ジャン＝リュック・ポンティ）ザ・ギター・トリオ（with ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア）コスモポリタン・ライフ（with レオニード・アグーチン）
関連項目	リターン・トゥ・フォーエヴァー

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