ワールドラグビー ネーションズ・チャンピオンシップとは? わかりやすく解説

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ワールドラグビー ネーションズ・チャンピオンシップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/14 14:54 UTC 版)

ワールドラグビー
ネーションズ・チャンピオンシップ
競技 ラグビーユニオン
主催 ワールドラグビー
参加数 12
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ワールドラグビー ネーションズ・チャンピオンシップWorld Rugby Nations Championship)は、 2年に一度開催されるラグビーユニオンの男子国際大会で、第1回大会は2026年の7月と11月に開催される予定である[1]

概要

2019年6月には、開催計画が一度頓挫していた[2]

あらためて2023年10月24日、ワールドラグビーが男子15人制の新しい世界大会の創設を発表[3][4]。2026年から隔年開催する予定[3][4]

毎年6月と11月を中心に行われている各国テストマッチに代わるものとして、設けられた[5]

この大会は、現在のシックス・ネーションズイングランドフランスイタリアアイルランドスコットランドウェールズ)と、SANZAAR南アフリカ共和国ニュージーランドオーストラリアアルゼンチン)の加盟国に加え、2つの招待国(フィジー日本)の計12チームが参加する[3]

ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズの遠征(通常はオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国への遠征)や、ラグビーワールドカップが開催されない年にも開催される[6]

日程・対戦形式

チャンピオンシップの形式は、6か国からなる「European Conference(ヨーロピアン・カンファレンス)」と、SANZAAR4国と招待2国からなる「Rest of World Conference(その他の世界カンファレンス)」で構成される。

各チームは、7月と11月に、相手方のカンファレンス6か国と対戦する。11月のテストマッチ期間の終わりには、各カンファレンスの1位チーム間でグランドファイナルが行われ、優勝チーム[4]

その下位ディビジョンとして、さらに12か国で構成される「Challenger Series(チャレンジャーシリーズ)」も、ワールドラグビーが運営する。2030年の第3回大会から、2つのディビジョン間の昇格と降格が開始される[7]

シックス・ネイションズへの影響

毎年2月始めから3月中旬にかけて行われているシックス・ネイションズ・チャンピオンシップは、この大会の開催により、7週間から6週間に短縮され、2月末から4月にかけて開催される[5]

出場チーム

出典:[5]

ワールドラグビー ネーションズ・チャンピオンシップ 2026
チャンピオンシップ(1部)
Championship
カンファレンス チーム数 区分(地域) チーム 備考
ヨーロピアン・カンファレンス
European Conference
6 シックス・ネイションズ  アイルランド
 スコットランド
 ウェールズ
 イングランド
 フランス
 イタリア
レスト・オブ・
ワールド・カンファレンス
Rest of World Conference
6 SANZAAR  南アフリカ共和国
 ニュージーランド
 オーストラリア
 アルゼンチン
招待  フィジー
 日本
2026年大会
チャレンジャーシリーズ(2部)
Challenger Series
地域 チーム数 チーム 備考
アフリカ 1~2
アジア 1~2
ヨーロッパ 4~5  ジョージア
 スペイン
 ルーマニア
 ポルトガル
パシフィック 3~4  
 
 
アメリカス 1~3

批判

2年に一度開催となるネーションズ・チャンピオンシップの創設は、強豪ではない国がエリート大会から締め出され、強豪国と対戦する機会が狭められるとして批判されている[8]

また、4年に一度開催されるラグビーワールドカップの価値を下げる可能性があるとも批判されている[9]

ワールドラグビーのAlan Gilpin(アラン・ギルピン)最高経営責任者は、「金持ちをさらに金持ちにするだけだという意見は見当違いだ。新制度は、より良い環境を作り出す」と述べ、トーナメントのない年には「クロスオーバーの試合が50%増えることが保証される」と反論している[10]

出典

  1. ^ rugbybworldcup.com. “Historic rugby calendar reform to supercharge reach and competitiveness | ラグビーワールドカップ2023” (英語). www.rugbyworldcup.com. 2024年8月23日閲覧。
  2. ^ 編集ラグリパ編集部 (2019年6月20日). “幻と消えた「ネーションズ・チャンピオンシップ」 - ラグビーリパブリック”. 2025年5月14日閲覧。
  3. ^ a b c Bendon, Philip (2023年10月24日). “World Rugby Approves New Global Rugby Tournament From 2026” (英語). FloRugby. 2024年8月23日閲覧。
  4. ^ a b c FAQs: Explaining rugby's Nations Championship and a 24-team World Cup” (英語). ESPN.com (2023年10月25日). 2024年8月23日閲覧。
  5. ^ a b c Bendon, Philip (2023年10月24日). “World Rugby Approves New Global Rugby Tournament From 2026” (英語). FloRugby. 2025年5月14日閲覧。
  6. ^ Bendon, Philip (2023年10月24日). “World Rugby Approves New Global Rugby Tournament From 2026” (英語). FloRugby. 2024年8月23日閲覧。
  7. ^ World Rugby approves new 24-team Nations Cup”. JOE. 2024年8月23日閲覧。
  8. ^ Coles, Ben (2023年10月25日). “New Nations Championship ‘a slap in the face’ to smaller rugby nations” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235. https://www.telegraph.co.uk/rugby-union/2023/10/25/nations-championship-slap-in-face-smaller-rugby-nations/ 2024年8月23日閲覧。 
  9. ^ Correspondent, Stephen Jones, Rugby (2024年8月23日). “Nations Cup is a disgraceful swindle designed to protect elite” (英語). www.thetimes.com. 2024年8月23日閲覧。
  10. ^ Kitson, Robert (2023年10月24日). “World Rugby’s global calendar overhaul labelled ‘stitch-up’ by smaller nations” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/sport/2023/oct/24/world-rugby-nations-league-24-team-world-cup-calendar 2024年8月23日閲覧。 

関連項目

外部リンク





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