ロービジョン者と運転免許
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 17:34 UTC 版)
「ロービジョン」の記事における「ロービジョン者と運転免許」の解説
運転免許に必要な視覚の要件は、第一に視力であり、その視力要件を満たさない場合に視野が問われる。 普通免許(自動車免許)の場合は「視力が両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること」が第一要件であり、それを満たさない場合の要件が「又は一眼の視力が0.3に満たない者若しくは一眼が見えない者については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること」となっている。 同じように、原付免許の場合も「視力が両眼で0.5以上であること」が第一要件であり、「又は一眼が見えない者については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること」が第二要件となっている。 このように、視覚要件(特に第一要件)をクリアしていれば、定期的に医師の診察治療を受けているロービジョン者であっても運転免許の取得・更新が可能な場合が少なくなく、公共交通が不便であったり、家庭の事情、仕事のため、等の理由からなかなか運転をあきらめることができないロービジョンドライバーへの対応理解が課題である。 一方で、視力・視野の程度が運転免許と障害認定のどちらの基準も満たしていないために、移動手段に制限を受けるロービジョン者もいる。この場合、運転免許も障害者手帳も持たないために、就職等に支障が出ることが多い。
※この「ロービジョン者と運転免許」の解説は、「ロービジョン」の解説の一部です。
「ロービジョン者と運転免許」を含む「ロービジョン」の記事については、「ロービジョン」の概要を参照ください。
- ロービジョン者と運転免許のページへのリンク