ロモノソフ海嶺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 06:10 UTC 版)
ロモノソフ海嶺もしくはロモノソーフ海嶺(ロシア語:Хребет Ломоносова、ロシア語ローマ字転写:Khrebet Lomonosova、フランス語: Dorsale de Lomonossov、英語:Lomonosov Ridge)とは、北極海にある海嶺[1]。ノヴォシビルスク諸島から北極海を横断し、北極諸島のエルズミーア島に至る1800kmの海嶺である[2]。幅は60km - 200kmで、海底からの高さは3300m - 3700m程で、最高地点では水面下954mになる。山肌は比較的険しく、各々の山は峡谷で隔てられ、シルトで覆われている。ロモノソフ海嶺により、北極海盆はノルウェー・西シベリア側のユーラシア海盆(ノルウェー海盆)と東シベリア・アラスカ・カナダ側のアメラジアン海盆の二つに分けられる。さらに、ユーラシア海盆はガッケル海嶺(Gakkel Ridge)によってナンセン海盆とアムンセン海盆に分けられ、アメラジアン海盆はアルファ海嶺及びメンデレーエフ海嶺(Mendeleev Ridge)によってカナダ海盆とマカロフ海盆に分けられる。
- ^ GEBCO/NOAA gazetteer(地名辞典) > Lomonosov Ridge
- ^ a b カナダ放送協会 船舶の故障によりロシアによる北極海海底調査が中止 2007年6月25日。7月25日閲覧。
- ^ “大洋水深総図 第15回海底地形名小委員会(2002年)IHO-IOC (PDF)”. 国際水路機関/政府間海洋学委員会 (2007年9月). 2008年5月24日閲覧。
- ^ a b 基線から200海里以上離れた海域における大陸棚限界について:委員会への提案:ロシア連邦による提案 国際連合
- ^ Kremlin lays claim to huge chunk of oil-rich North Pole ガーディアン紙2007年6月28日版 2015年2月15日閲覧
- ^ “ロシア、北極大陸棚の領有権主張を確証”. ロシアの声 (2014年11月1日). 2015年2月15日閲覧。
- ^ デンマークの北極領有願望 BBCニュース 2004年10月5日。2006年11月10日閲覧。
- ^ BBCニュース:北極点直下にロシアが国旗を立てる
- ^ ロモノソフ海嶺の調査続行:シクニュース2007年4月17日。8月7日閲覧。
- 1 ロモノソフ海嶺とは
- 2 ロモノソフ海嶺の概要
- ロモノソフ海嶺のページへのリンク