ロマ語の現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 05:09 UTC 版)
広範囲を流浪していた頃から、ロマは占い・行商などを生業とする上で、様々な国の言葉を話せる必要があり、ロマ語だけで生活する者は稀有だった。しかし、昨今では定住するロマが増えたことに加え、テレビ・ラジオの普及のため、ロマ語話者の減少・高齢化と、ロマ語と接触言語との混合が進んでいる。 その一例として、イギリスのジプシーに話されているアングロ・ロマニー語(英語版)があげられる。これは英語の影響が著しく、以下のように話される。 You're jessing to the buriker to fetch moro.(You are going to the shop to fetch bread.) Mandi can year the bavel in the ruckers.(I can hear the wind in the trees.) アングロ・ロマニー語では名詞、代名詞の性や格が消失し、複数・所有を表す英語の-sが用いられており、もはや語彙程度でしかロマ語の原型を留めていない。
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