レルネーのヒュドラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:32 UTC 版)
「ヘーラクレース」の記事における「レルネーのヒュドラー」の解説
ヒュドラーは、レルネーの沼に住み、9つの(百とも言われる)頭を持った水蛇である。触れただけで生きとし生けるものを絶命させる世界最強の猛毒を有していた。ヘーラクレースはヒュドラーの吐く毒気にやられないように口と鼻を布で覆いながら戦わねばならなかった。ヘーラクレースは始め、鉄の鎌でヒュドラーの首を切っていったが、切った後からさらに2つの首が生えてきて収拾がつかない。しかも頭のひとつは不死だった。従者のイオラオス(双子の兄弟イピクレスの子)がヒュドラーの傷口を松明の炎で焼いて新しい首が生えるのを妨げてヘーラクレースを助けた。最後に残った不死の頭は岩の下に埋め、見事ヒュドラーを退治した。そしてヒュドラーはうみへび座となった。また、この戦いで、ヘーラーがヒュドラーに加勢させるべく送り込んだ巨大な化け蟹を、ヘーラクレースはあっさり踏みつぶしてしまった。この蟹がその後かに座となった。 エウリュステウスは、従者から助けられたことを口実にして、功績を無効としたため、功業が1つ増えることになった。またヘーラクレースはヒュドラーの猛毒を矢に塗って使うようになった。
※この「レルネーのヒュドラー」の解説は、「ヘーラクレース」の解説の一部です。
「レルネーのヒュドラー」を含む「ヘーラクレース」の記事については、「ヘーラクレース」の概要を参照ください。
- レルネーのヒュドラーのページへのリンク