レルヒェナウ男爵オックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 02:55 UTC 版)
「ばらの騎士」の記事における「レルヒェナウ男爵オックス」の解説
声種はバス。元帥夫人の従兄。性格は野卑で傲慢で自己中心的で好色漢、おまけにケチである。しかも剣はからきし苦手な臆病者という、一見極めつけの俗物である。しかしその強烈なキャラクターから、元帥夫人とともに、このオペラの主役と言ってもよい(事実、当初の題は『オックス』であった)。喜劇的な性格俳優としての演技力とともに卓越した歌唱力(歌の多い2幕の最後で低いホ音を長く伸ばして歌う)をも要求される。以上のような大役ゆえに、この役は経験豊かなベテランのバス歌手によって歌われる事が多い。そのせいで、オックスを熟年か初老の男と誤解されがちであるが、実はR.シュトラウスによると「オックスは35歳位の田舎者で、女たらしではあるがいつも貴族然としていなければならない(たとえ田舎貴族であろうと)」とある。
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