レイヤ(Layer)生成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 09:17 UTC 版)
「JPEG 2000」の記事における「レイヤ(Layer)生成」の解説
また、上述のレート制御処理は、コードストリームのプログレッション順序の構成要素の一つであるレイヤを形成するためにも用いられる。レイヤとは、SNR(Signal-to-Noise Ratio, SNR)スケーラビリティを実現するための概念である。 レイヤを用いたSNRスケーラビリティとは。最上位レイヤから最下位レイヤにデコード処理が進むにしたがって、段階的にデコード画像の画質が向上する(SNRが向上する)機能を意味する。レート制御処理によって、各コードブロックの符号化パスがどの程度画質に寄与するかが予測できるため、この情報を用いてレイヤを生成する。具体的には、各コードブロックにおいて、どのレイヤに符号化パスがいくつ属するかをレート制御によって得られる情報をもとに決定する。このレイヤごとのパス数は、パケットヘッダ生成アルゴリズムによってパケットヘッダに記録される。
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