ルネ・ドレフュス(フランス)
ルイ・シロン、ロベール・ブノワなど、1930年代に多数輩出したフランス人ドライバーのひとり。ニースにあったブガッティの代理屈のサポートでレースを走るようになり、第2回目、30年のモナコGPではプライベートチーム所属のブガッティで、ワークスチームを打ち負かして優勝、その名を世に知らしめた。特製の大型燃料タンクを組み付け、無給油でレースを走り切るようにした作戦が、その勝利を支えた。次の2年間はマセラティ・チームに所属したが、33年にはブガッティ・チームに迎え入れられ、ツインカム・エンジンのタイプ51や4輪駆動のタイプ53、3.3Lのタイプ59などに乗った。のちにはアルファロメオやドライエに移ったが、40年のインディ500を走るためにアメリカへ渡った際、第2次世界大戦によってもどる方策を失い、そのままアメリカにとどまる道を選んだ。戦後はニューヨークにフランス料理のレストランを開設、そこは永くレース好きの集まるところとなった。
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