ルキウス・アエミリウス・パウルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 23:12 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動![]() ルキウス・アエミリウス・パウッルス L. Aemilius M. f. M. n. Paullus | |
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![]() 『パウルス・アエミリウス、カンナエの戦いで死す』(ジョン・トランブル画、1773年) | |
出生 | 不明 |
死没 | 紀元前216年 |
死没地 | カンナエ |
出身階級 | パトリキ |
氏族 | アエミリウス氏族 |
官職 |
執政官 I(紀元前219年) レガトゥス(紀元前218年) 執政官 II(紀元前216年) 神祇官(不明~紀元前216年) |
指揮した戦争 |
第二次イリュリア戦争 第二次ポエニ戦争(カンナエの戦い) |
後継者 | ルキウス・アエミリウス・パウッルス・マケドニクス |
ルキウス・アエミリウス・パウッルス (ラテン語: Lucius Aemilius Paullus, ? - 紀元前216年8月2日) は、共和政ローマの政治家・将軍。紀元前219年と紀元前216年の二度、執政官の職に就いた。ルキウス・アエミリウス・パウッルス・マケドニクスの父親にあたる。
生涯
名門パトリキのアエミリウス氏族出身。紀元前219年にマルクス・リウィウス・サリナトルと共に執政官に選出された。その年の第二次イリュリア戦争において、ファロスのデメトリウスに勝利し、凱旋式を挙行した[1]。
翌紀元前218年には、カルタゴに最後通告を突きつける使者の一人に選ばれている。第二次ポエニ戦争中の紀元前216年、パウッルスはウァッロとともに二度目の執政官に選出された。同年8月2日のカンナエの戦いで、ハンニバル率いるカルタゴ軍に大敗し、パウッルスは戦死した。彼の死後、神祇官の地位はクィントゥス・ファビウス・マクシムス・ウェッルコススが継いだ[2]。
パウッルスの娘、アエミリア・テルティア(アエミリア・パウッラ)はスキピオ・アフリカヌスの妻である。
カディス青銅板碑文には次のように記されている。
ルキウスの息子、最高司令官ルキウス・アエミリウスは、ラスクタの塔に居住するハスタ族の隷属農民たちの解放を決定した。彼らは、その時に自身が持っている土地や砦の所有を認められ、ローマの民衆と元老院が望むかぎり、それらを持ちつづけることができる。1月12日、陣営にて決定した。
脚注
- ^ Broughton Vol.1, p.236.
- ^ Broughton Vol.1, p.252.
参考文献
- T. R. S. Broughton (1951, 1986). The Magistrates of the Roman Republic Vol.1. American Philological Association
関連項目
公職 | ||
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先代: 正規執政官 マルクス・ウァレリウス・ラエウィヌス クィントゥス・ムキウス・スカエウォラ 補充執政官 ルキウス・ウェトゥリウス・ピロ ガイウス・ルタティウス・カトゥルス |
執政官 I 同僚:マルクス・リウィウス・サリナトル I 紀元前219年 |
次代: プブリウス・コルネリウス・スキピオ ティベリウス・センプロニウス・ロングス |
先代: グナエウス・セルウィリウス・ゲミヌス ガイウス・フラミニウス II |
執政官 II 同僚:ガイウス・テレンティウス・ウァッロ 紀元前216年 |
次代: ティベリウス・センプロニウス・グラックス ルキウス・ポストゥミウス・アルビヌス III(就任前死亡) |
ルキウス・アエミリウス・パウルス
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「アド・アストラ -スキピオとハンニバル-」の記事における「ルキウス・アエミリウス・パウルス」の解説
元老院議員。名門貴族アエミリウス一族の出身。スキピオの婚約者であるアエミリアの父であり、スキピオにとっては義理の父に当たる。元老院では穏健派の代表的存在で、過去に執政官を務めた経験も持つ。軍においては部下の一人一人の素性を調べ、兵士達の人生を背負って戦場に赴くことを信条とする。兵の命を慈しむ将だが、少々気が弱く優柔不断で決断力に欠けるところがある。ファビウスの老練政治家としての力量をいたく尊敬し、ファビウスからの信頼も篤い。
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