リムド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 23:38 UTC 版)
リムド弾薬はもっとも古い形式で、リムの直径が、カートリッジの基部よりもかなり大きい。リムドカートリッジは、薬室の中でカートリッジが適切な深さ(これはヘッドスペースと呼ばれる)に保持されるようにするために用いられる。リムドカートリッジのヘッドスペースはリムの上端からになるので、薬莢の長さはリムレスカートリッジの場合よりも重要ではない。 リムドカートリッジを使ういくつかの火器の薬室は、(本来のカートリッジのほかに)よく似たリムドだがそれより短いカートリッジを、安全に装填して発射できるようになっている(ただし確保されるのは安全性のみで、射撃の性能は通常落ちる)。たとえば、.38スペシャル弾は、直径が同じでより長い.357マグナム弾を使用するリボルバーで使うことができる。 リムドカートリッジは、カートリッジを一定の位置に保持するのにリムの助けがいるリボルバーや、中折れ式の単発銃などに適している。ボックスマガジンから給弾する際には、下から押されるときリムがつかえて弾薬前半部が浮きやすく確実な保持が難しい、前に押し出されるとき隣り合った弾薬のリムが引っ掛かりやすいなど、不安定となりやすい要素がある。 リムドカートリッジの中でも、リムファイア式の弾薬は、カートリッジを発火させるための点火薬が、リムに充填されている。 リムドの拳銃弾の例としては、.38スペシャル弾、.357マグナム弾、.44マグナム弾などがある。リムドの小銃弾の例としては、.22ホーネット弾、.303ブリティッシュ弾、7.62x54mmR弾などがある。
※この「リムド」の解説は、「リム (実包)」の解説の一部です。
「リムド」を含む「リム (実包)」の記事については、「リム (実包)」の概要を参照ください。
- リムドのページへのリンク