リニアフェイズスピーカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 18:34 UTC 版)
「Technics」の記事における「リニアフェイズスピーカ」の解説
通常のスピーカーでは、ウーファ・スコーカ(ミッドレンジ)・ツイータ各々のユニットの奥行き寸法や、振動板の応答速度が異なるため、聴取位置での各音域の位相(フェイズ)は大きくずれているのが普通だった。そこで聴取位置での位相を揃えた「リニアフェイズ」と称するスピーカーシステムを商品展開した。 一般的なスピーカーでは各ユニットが同一平面上に配置されるため位相が大きくずれるが、リニアフェイズスピーカでは、ボイスコイルの位置がほぼ等しくなるような配置となるため、前面バッフルは階段状の独特の外観となった(「SB-7000」、「SB-6000」、「SB-5000」等)。またホーン型ユニットが採用された製品では、ホーンの先端がバッフル前面から突出したデザインとなった(「SB-10000」等)。 リニアフェイズスピーカには、階段状のシンボルマークが付けられていたが、後期の製品において、平面型ユニットの採用や、ウーファの取り付け部にスペーサを挿入して突出させたり、ツイータのホーンの一部を前面バッフルと一体成型するなどの手法により、外観が階段状ではなくなった製品であっても階段状のシンボルマークは継承されていた。
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