リックロールとは? わかりやすく解説

リックロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/25 00:34 UTC 版)

リックロール (Rickroll) とは、ネット上で説明と異なる内容のハイパーリンクを貼る行為である。イギリスの歌手リック・アストリー1987年の楽曲「ギヴ・ユー・アップ(Never gonna give you up」のミュージック・ビデオの釣りリンクに端を発するため、歌手名をとって名付けられた。

概要

英語圏の画像掲示板である4chanにおいて、「性的な動画のリンク先」などと称して別の動画にアクセスさせる、いわゆる「釣り」行為が多発していた。釣り動画は「ダックロール」 (duckroll) と呼ばれる、車輪の付いたアヒルおもちゃの動画が定番となっていたが、2007年にいつものダックロールの代わりにリック・アストリーの「ギヴ・ユー・アップ」のミュージック・ビデオへのリンクが張られたのがそもそもの発端である[1]

「ギヴ・ユー・アップ」は1980年代のヒット曲であるが、今となっては時代遅れなダンスや楽曲が英語圏のインターネット利用者に衝撃を与え、釣りリンクを踏んだ人たちは動画サイトのコメント欄に「Rickrolled」(リックロールされた)などと書き込んだ。

その後、いくつかのメジャーなメディアで報道され、「ギヴ・ユー・アップ」のパロディ動画が作られたりするなど、4chanのみならず英語圏のインターネット全体でリックロールが流行することとなった。

影響

リックロールの流行によりリック・アストリー本人への注目も集まり、2008年11月に行なわれたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードでは、大量のオンライン投票により、「Best Act Ever(過去最高の歌手)賞」を受賞してしまう事態となるが、この異常な状況に対してアストリー本人は「I just felt it was a bit of a daft award.(ちょっとばかりふざけた賞だなと思うだけ)」とし、「I think MTV were thoroughly rickrolled(MTVは完全にリックロールされたんだと思う)」と述べたが、その一方で、自分に投票してくれた人々に対して感謝の言葉も述べている[2]。なお、YouTubeでの「ギヴ・ユー・アップ」の動画再生回数は2010年8月末の時点で3,900万回に及んでいたが、アストリー本人が作詞作曲した楽曲でないため、アストリーが手にした印税はわずか12ドルだった[3]

2024年、YouTube上で「ギヴ・ユー・アップ」の動画再生数が16億回を突破した[4]

出典

関連項目

外部リンク


リックロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:19 UTC 版)

ギヴ・ユー・アップ」の記事における「リックロール」の解説

2007年頃、英語圏インターネット掲示板騙しリンク先として同曲のミュージック・ビデオ多用されたのをきっかけ注目集めた現象にはそれまで定番動画だった「ダックロール」をもじって「リックロール」の名が付けられた。 詳細は「リックロール」を参照

※この「リックロール」の解説は、「ギヴ・ユー・アップ」の解説の一部です。
「リックロール」を含む「ギヴ・ユー・アップ」の記事については、「ギヴ・ユー・アップ」の概要を参照ください。

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