リキュールの歴史
リキュールの語源は、ラテン語のリケファセレ(Liquefacere=溶ける)またはリクオル(Liquor=液体)から来ていると言われています。 古代ギリシャの医聖、ヒポクラテスが衰弱した病人に力をつけさせるために、薬草をワインに溶かし込んでつくった水薬がリキュールの起源で、現在のようなリキュールが飲用されるようになったのは、15世紀にイタリアの上流階級の夫人たちの薬用として広まってからのことです。その後、16世紀にイタリアのメディチ家からフランスのアンリ2世に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスによってフランスへもたらされ、宮廷、社交の酒としてヨーロッパ中に広がりました。 日本には1853年、黒船来航とともに伝来し、明治維新、鹿鳴館時代にヨーロッパ文明のシンボルとしてもてはやされました。なお、豊臣秀吉の時代には、すでにある種のリキュールが輸入されていたという説もあります。 |
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