ラーヘテプとは? わかりやすく解説

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ラーヘテプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/04 09:19 UTC 版)

ラーヘテプ
Rahotep
オシリス神に祈りをささげるラーヘテプ
古代エジプト ファラオ
統治期間 紀元前1663年頃 - 紀元前1660年頃
または紀元前1580年頃 - 紀元前1576年頃,エジプト第17王朝
前王 センウセレト4世またはアンテフ5世
次王 セベクエムサフ1世
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ラーヘテプ(在位:前1580年頃 - 1576年頃)は、古代エジプト第17王朝の初代または2代ファラオ(王)。

概要

第17王朝の創始者とされているが、どのような経緯で即位したのかは分かっていない。先代の王たちとの間に血縁関係はなかったと見られている一方で、彼以降に即位した王たちは全て同一の家系に属していると考えられているため、トリノ王名表に書かれた王統の再構築を試みた近年の研究では、ラーヘテプの治世を境として、第二中間期テーベを支配した初期の家系を第16王朝イアフメス1世に繋がる後期の家系を第17王朝とすることが多い[1]

ラーヘテプ以前の家系が断絶した理由としては、当時の下エジプトを支配していた外国系の異民族ヒクソスによって滅ぼされた可能性がある[1]。実際、テーベより南のジェベレインには、第15王朝の王キアンの命で築かれた神殿遺構など、ヒクソスが活動を行っていた痕跡が見られる。また、残された碑文からラーヘテプがコプトスのミン神殿やアビドスオシリス神殿で修復工事を行っていたことが分かっており、これも上エジプトがヒクソスによって一時的に占領され、略奪による破壊活動が行われたという説の裏付けとされている。

テーベがどのようにして主権を回復したのかは分かっていないが、ラーヘテプ以降の王たちはアビドスの北をヒクソス勢力との国境とした。その後も第15王朝との直接的な対決は避けられ、第17王朝末期のセケンエンラーの代までの数十年間、平和的な関係を維持することなる。

家族構成

ラーヘテプの後継者のセベクエムサフ1世が彼の息子であったかどうかは不明である。だが、セベクエムサフ1世の息子で後継者のアンテフ6世王妃セベクエムサフの名前不明の母は碑文の中で「王の娘」の称号を与えられており、この王がラーヘテプである可能性がある。また王妃セベクエムサフは「王の姉妹」の称号が与えられており、これは彼女の兄弟に王がいたことを示している。これはアンテフ7世セベクエムサフ2世、あるいはセナクトエンラーのいずれかであると考えられる。したがって第17王朝中期の王たちはその全員にラーヘテプの孫である可能性があり、そうでなくても何らかの形でラーヘテプの家系と繋がっていると思われる[2]

脚注

注釈

出典

参考文献

  • ピーター・クレイトン『古代エジプトファラオ歴代誌』吉村作治監修、藤沢邦子訳、創元社、1999年4月。ISBN 978-4-422-21512-9 
  • エイダン・ドドソン、ディアン・ヒルトン『全系図付エジプト歴代王朝史』池田裕訳、東洋書林、2012年5月。 ISBN 978-4-88721-798-0 
  • K.S.B. Ryholt, The Political Situation in Egypt during the Second Intermediate Period, c.1800-1550 BC (Carsten Niebuhr Institute Publications, vol. 20. Copenhagen: Museum Tusculanum Press, 1997).

外部サイト

先代
センウセレト4世
またはアンテフ5世
古代エジプト王
前1580年頃 - 1576年頃
次代
セベクエムサフ1世



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