ランベルト面の拡散と放射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/19 14:44 UTC 版)
「ランベルトの余弦則」の記事における「ランベルト面の拡散と放射」の解説
ある領域が、外部光源により照射された結果として放射を行っている場合、当該領域に降り注ぐ放射照度(エネルギー、あるいは光子/時/単位面積)は、面の法線と光の入射角との間の余弦に比例する。 ランベルト面の拡散は、ランベルト面の放射における余弦則と同様の拡散を入射光に対して行う。これは、ランベルト面の放射は法線から光源への角度に依存するが、法線から観察者の角度には依存しないことを意味する。例えば、仮に月の表面がランベルト面だと仮定すると、月の明暗境界線に近づくにつれて、太陽からの入射光の入射角が大きくなるため、明るさは相当減ると考えられるかもしれない。しかし実際はそのような明るさの減少は無いため、月は非ランベルト面であると言える。また実際は、ランベルト面に比べると、斜めの角度の入射角における光のほうがより拡散される。ランベルト面の放射体からの放射については、入射する放射の総量には依存しないが、放射体自身からの放射に依存する。例えば、太陽がランベルト面の放射体であると仮定すると、太陽の面全体で等しい明度であると言えるかもしれない。しかし実際は周辺減光があるため、太陽は非ランベルト面であると言える。ランベルト面の放射体の一例としては、黒体がある。
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