ランダム故障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 14:36 UTC 版)
ハードウェアの故障率曲線の中で、ランダム故障期間(コンスタント故障期間)を対象とした故障である。JIS規格では、ランダムハードウェア故障は「時間に関して無秩序に発生し,ハードウェアの多様な劣化メカニズムから生じる故障」と定義されている。主にハードウェアに関し,部品や材料の劣化、製品のばらつきなどにより起こるものであり,これに対しては,冗長化や多様化によるシステムの信頼性向上や自己診断機能設置などの対策が必要である。ソフトウェアの故障はすべてシステマティック故障であり、ランダム故障は存在しないというのが規格の考えである。ランダムハードウェア故障は回避できないため、ランダムハードウェア故障対策は、故障コントロール(管理または制御)からなる。ランダムハードウェア故障を「安全側故障」と「危険側故障」、さらに「検知できない故障」と「検知できる故障」で分類し、最も危険である「危険側故障、かつ検知できない故障」が目標とする安全度水準で規定するPFD、PFH未満であることを証明するエビデンスを残す。
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