ランタノイドとの類似点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 15:00 UTC 版)
「イットリウム」の記事における「ランタノイドとの類似点」の解説
詳細は「希土類元素」を参照 イットリウムとランタノイド元素の性質はよく似ており、ともに希土類元素に属す。天然の希土類鉱物(英語版)は必ず複数の希土類元素を含んでいる。 イットリウムは、周期表中で近くに位置する元素よりも、ランタノイドに性質が似ている。もし物理的性質だけに着目すれば、イットリウムの原子番号は64.5-67.5に相当する。この値はガドリニウムとエルビウムの中間である。しかし、イットリウムの密度が4.47 g/cm3であるのに対してルテチウムが9.84 g/cm3、ジスプロシウムが8.56 g/cm3であるように、イットリウムはほかのランタノイドより密度が低く、物理的性質の相違もある。 また反応次数もほぼ同じであり、テルビウムやジスプロシウムと化学反応性が似ている。原子半径 (180 pm) やイオン半径 (88 pm) も類似しており、溶液中ではまるで重希土類のようにふるまうため、重希土類のイオンは「イットリウム族」と呼ばれることがある。原子半径の類似性はランタノイド収縮による。 このようにイットリウムとランタノイドは非常に類似した化学的性質をもつが、相違点としては、イットリウムはもっぱら+3の原子価しか取らないのに対し、ランタノイドのおよそ半数は+3価以外の原子価も取ることが挙げられる。
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