ラベルとセレクター(label and selector)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 22:46 UTC 版)
「Kubernetes」の記事における「ラベルとセレクター(label and selector)」の解説
Kubernetesは、ポッドやノードなどのシステム上のあらゆるAPIオブジェクトに対して、クライアント(ユーザーや内部のコンポーネント)が「ラベル」と呼ばれるキーバリューペアを付加できるようにしている。それに対応して、「ラベルセレクター」はラベルに対してクエリーを実行し、一致するオブジェクトに解決する。あるサービスを定義すると、サービスルーターやロードバランサーがトラフィックをルーティングするポッドインスタンスを選択するために使用する、ラベルセレクターを定義できるようになる。したがって、単にポッドのラベルやサービスのラベルセレクターを変更するだけで、どのポッドにトラフィックを送るかを制御することが可能になる。この方法により、ブルー・グリーンデプロイ(英語版)やABテストなど、さまざまなデプロイパタンを利用できる。このようなサービスが使用するリソースを動的にコントロールする機能のおかげで、インフラ内での疎結合が実現されている。 たとえば、あるアプリケーションのpodsがシステムtier(たとえば、front-end、back-endなどの値を持つ)とrelease_track(canaryやproductionなど)というラベルを持つとき、back-endかつcanaryであるノード全てを指定するには、以下のようなラベルセレクターが使える。 tier=back-end AND release_track=canary
※この「ラベルとセレクター(label and selector)」の解説は、「Kubernetes」の解説の一部です。
「ラベルとセレクター(label and selector)」を含む「Kubernetes」の記事については、「Kubernetes」の概要を参照ください。
- ラベルとセレクターのページへのリンク