ラズモフスキー伯爵の四重奏団
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「シュパンツィヒ四重奏団」の記事における「ラズモフスキー伯爵の四重奏団」の解説
1808年、自身もアマチュアの音楽家で室内楽演奏のために音楽家たちを自らの宮殿に集めることを好んだアンドレイ・ラズモフスキー伯爵が、シュパンツィヒに対して新たな弦楽四重奏団を組織するように依頼した。これは恒久的な取り決めであり、団員とは生涯にわたる契約が結ばれた。ルイ・スィナが第2ヴァイオリン、フランツ・ヴァイスがヴィオラ、そしてヨーゼフ・リンケがチェロを担当した。 1808年12月、作曲家で音楽関係の作家であったヨハン・フリードリヒ・ライヒャルトはラズモフスキーの演奏会に出席して次のように書いている。 この四重奏団は全体として非常に上手くまとめられている(中略)シュパンツィヒ氏は特有の味のある奏法を有しており、それがハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのユーモラスな四重奏曲に非常に似つかわしい(中略)彼は明晰さを実践して見せるが、地元のヴィルトゥオーゾ達が完全に敬遠してしまうような困難なパッセージなどでは常に完全に清澄なわけではない。また、彼は非常に正確かつ明確にアクセントをつける。彼の「カンタービレ」はしばしば真に歌っており感動的である。さらに彼は的確に選出された仲間を巧みに、まさに作曲家の精神をもって率いている。
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