ヨコハマ(鶏)について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 06:55 UTC 版)
「オナガドリ」の記事における「ヨコハマ(鶏)について」の解説
明治時代に横浜港から輸出されたオナガドリは「ヨコハマ」として世界的に定着している、などとそれらしく語られることがあるが誤解である。少なくとも現在のヨコハマ(英語版)はミノヒキドリ(蓑曳鶏)とオナガドリを祖先に持つニワトリの一種で、見た目からしてオナガドリとはずいぶんと違う上に、尾羽も生え変わる。ただ注意が必要なのは例外的にイギリスではヨコハマというとオナガドリにかなり近いニワトリのことを指す場合が多い。 1860年代、あるいは70年代にジラド(Girad)という名のフランス人宣教師が最初にヨコハマをヨーロッパに持ち込んだとされているが、このヨコハマがオナガドリだったのかミノヒキドリだったのかははっきりしない。日本で定着する前に絶滅しただけで、そもそもヨコハマはヨーロッパに来る以前からヨコハマだったとされることもある。または日本から来た尾羽が立派な種を全てヨコハマとして扱っていて、あるいは取り違えて交雑が起こったとも考えられている。 実際にイギリスでははっきりと日本から来た尾羽の長い種を全てヨコハマとしている。そのうえ尾羽の生え変わらない特徴を残すことに成功したために、イギリスのヨコハマの見た目はかなりオナガドリに近い。しかしイギリスのヨコハマもやはりオナガドリとは別種で東天紅鶏、黒かしわ、蓑曳鶏、小国鶏、尾長鶏の交雑種であることが確認されている。そのため色やトサカの形にバリエーションが多く、種としては不安定である。
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