ユートピア_(バンド)とは? わかりやすく解説

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ユートピア (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/13 09:18 UTC 版)

ユートピア
USA・ボストン公演 (2011年11月)
基本情報
原語名 Utopia
別名 トッド・ラングレンズ・ユートピア
出身地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
ジャンル
活動期間
レーベル
旧メンバー

ユートピアUtopia)は、アメリカ合衆国出身のロックバンド。同国のマルチプレイヤートッド・ラングレン率いるプログレッシブ・ロックユニットとしてスタートし、以降は同氏のサイド・プロジェクトとして1980年代まで活動した。以後、1992年2011年2018年と短期の活動をしている。

概略

結成期(1973年 - 1986年)

創設者トッド・ラングレン (2009年)

1973年、ソロアーティストとして成功していたミュージシャン トッド・ラングレンによる、プログレッシブ・ロックを演奏するユニットとして発足し、トッド・ラングレンズ・ユートピア(Todd Rundgren's Utopia)の名で活動を始める。

デビュー・アルバムのメンバーは、ケヴィン・エルマン (ドラム)、マーク・“ムーギー”・クリングマン (キーボード)、ジーン=イーヴズ・“Mフロッグ”・ラバット (キーボード)、トッド・ラングレン (ギター)、ラルフ・シュケット (キーボード)、ジョン・シーグラー (ベース)の6人。

2ndアルバム『アナザー・ライヴ』ではラバットとロジャー・パウエル (キーボード)が、エルマンとジョン・“ウィリー”・ウィルコックス (ドラム)がそれぞれ交代。

「ユートピア」に短縮改名以降のライブ(1977年)

3rdアルバム『太陽神』からトッド・ラングレン、ロジャー・パウエル、カシム・サルトン (ベース)、ジョン・“ウィリー”・ウィルコックスの4人編成になり、以降はバンド名もトッドの冠を外してユートピアに短縮し、パーマネント・ユニットとなる。

4thアルバム以降からポップ化指向が更に進み、音楽性を変えながら1986年まで活動した。

再集結以降(1992年、2011年、2018年)

1992年に再結成を果たし来日公演が実現。この模様を収めたライブ・アルバムをリリースした。以後は本格始動までには至らず、短期の活動のみで終わっている。

2009年、トッドのライブにロジャー・パウエル、カシム・サルトン、ラルフ・シュケットが客演。

2011年1月、膀胱癌の闘病中であったムーギー・クリングマンの治療費支援を目的に、トッド、シュケット、シーグラー、クリングマン、エルマンが集結し、その後サルトンの合流とジェシー・グレスが新加入した7人で、1992年以来19年ぶりにライブを開催。同年11月には同じメンバーでトッド・ラングレンズ・ユートピア名義のライブを開催しており、クリングマンも参加予定であったが、ライブ直前の11月15日に死去する。

2018年、トッド、サルトン、シュケット、ウィルコックスの4名によるラインナップで、32年ぶりの北米ツアーを開催[4]。しかし開始前にシュケットが健康問題により降板し[5]、代役にイスラエルのロックバンド「missFlag」のメンバー、ギル・アサヤスを起用した[6]。その後ラルフ・シュケットは、2021年に死去している[7]

メンバー

主宰

歴代メンバー

  • M.フロッグ・ラバート (Jean-Yves "M. Frog" Labat) - キーボード、ギター (1973年–1975年)
  • デヴィット・メイソン (David Mason) - キーボード (1973年–1974年) ♱RIP2013年
  • ハント・セールス (Hunt Sales) - ドラムス (1973年–1974年)
  • トニー・フォックス・セールス (Tony Fox Sales) - ベース (1973年–1974年)
  • ジョン・シーグラー (John Siegler) - ベース (1974年–1976年、2011年)
  • ラルフ・シュケット (Ralph Schuckett) - キーボード (1974年–1975年、2011年) ♱RIP2021年
  • ムーギー・クリングマン (Mark "Moogy" Klingman) - キーボード (1974年–1975年、2011年) ♱RIP2011年
  • ケヴィン・エルマン (Kevin Ellman) - ドラムス (1974年–1975年、2011年)
  • ウィリー・ウィルコックス (John "Willie" Wilcox) - ドラムス (1975年–1986年、1992年、2018年)
  • ロジャー・パウエル (Roger Powell) - キーボード、ボーカル (1975年–1986年、1992年)
  • カシム・サルトン (Kasim Sulton) - ベース、ボーカル (1976年–1982年、1982年–1986年、1992年、2011年、2018年)
  • ダグ・ハワード (Doug Howard) - ベース、ボーカル (1982年)
  • ジェシー・グレス (Jesse Gress) - ギター (2011年) ♱RIP2023年[8]
  • ギル・アサヤス (Gil Assayas) - キーボード (2018年)

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『トッド・ラングレンズ・ユートピア』 - Todd Rundgren's Utopia (1974年)
  • 『太陽神』 - Ra (1977年) ※旧邦題『RA (太陽神)』
  • 『悪夢の惑星』 - Oops! Wrong Planet (1977年)
  • 『アドヴェンチャーズ・イン・ユートピア』 - Adventures In Utopia (1980年)
  • ミート・ザ・ユートピア』 - Deface The Music (1980年) ※旧邦題『ディフェイス・ザ・ミュージック』
  • 『スウィング・トゥ・ザ・ライト』 - Swing To The Right (1982年)
  • 『T.R.K.W.ユートピア』 - Utopia (1982年)
  • 『オブリヴィオン』 - Oblivion (1983年)
  • 『POV』 - P.O.V. (1985年)
  • Disco Jets (2012年) ※1976年に録音した未発表音源

ライブ・アルバム

  • 『アナザー・ライヴ』 - Another Live (1975年)
  • 『'92ライヴ・イン・ジャパン』 - Redux '92: Live in Japan (1992年)
  • 『ライヴ・イン・トーキョー’79』 - Live In Tokyo '79 (1999年)
  • 『オブリヴィオン・ツアー』 - Official Bootleg, Vol. 9: Oblivion Tour (2001年)
  • 『ウープス!ロング・プラネット・ツアー』 - Oops! Wrong Planet Tour (2001年)
  • 『ミート・ザ・ユートピア・ツアー』 - Deface The Music Tour (2001年)
  • 『ラジオ・ライヴ '79 - オフィシャル・ブートレグ・シリーズVol.2』 - Bootleg Series, Vol. 2: KSAN 95FM, Live '79 (2002年)
  • Live At Hammersmith Odeon '75 (2012年)
  • 『ライヴ・アット・ザ・エレクトリック・ボールルーム・ミルウォーキー』 - Live At The Electric Ballroom – Milwaukee 23rd October 1978 (2014年)
  • 『ライヴ・アット・ザ・フォックス1973』 - Live At The Fox 1973 (2015年)
  • 『ライヴ・アット・ジ・ウォルドルフ』 - Live At The Old Waldorf (2015年)

コンピレーション・アルバム

  • Trivia (1986年)
  • The Collection (1988年)
  • Anthology (1974-1985) (1989年)
  • Oblivion, POV & Some Trivia (1996年)
  • City in My Head (1999年)
  • The Road To Utopia: The Complete Recordings 1974-82 (2018年)

脚注

  1. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. "Utopia Biography". AllMusic. Netaktion. 2024年11月7日閲覧Initially, Utopia was a prog rock septet featuring three keyboardists, but as the '70s progressed, the band evolved into a shiny mainstream rock quartet, and Rundgren retreated into the background, as each of his bandmates contributed songs and lead vocals to the albums.
  2. ^ Whitburn, Joel (2012). The Billboard Book of Top 40 Hits (9th ed.). Clarkson Potter/Ten Speed. p. 680. ISBN 9780307985125 
  3. ^ Larkin, Colin, ed (2011) [1992]. The Encyclopedia of Popular Music. London: Omnibus Press. p. 1876. ISBN 9780857125958 
  4. ^ トッド・ラングレン率いるユートピアが70年代のメンバー3人と共に再始動、北米ツアー開催”. amass (2018年2月21日). 2018年3月26日閲覧。
  5. ^ トッド・ラングレンズ・ユートピアの復活ツアー ラルフ・シュケットが健康問題のため不参加、代役の公募が行われる”. amass (2018年3月22日). 2018年3月26日閲覧。
  6. ^ トッド・ラングレンズ・ユートピアの復活ツアーがスタート”. amass (2018年4月20日). 2018年5月11日閲覧。
  7. ^ 元ユートピアのキーボーディスト、ラルフ・シュケットが73歳で死去”. MUSIC LIFE CLUB (2021年4月8日). 2021年6月14日閲覧。
  8. ^ トッド・ラングレンのギタリスト、ジェシー・グレスが死去”. amass (2023年2月24日). 2023年2月26日閲覧。

外部リンク


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