ウージェニア (小惑星)とは? わかりやすく解説

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ウージェニア (小惑星)

(ユージニア (小惑星) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/25 18:33 UTC 版)

ウージェニア
45 Eugenia
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯
発見
発見日 1857年6月27日
発見者 H. ゴルトシュミット
軌道要素と性質
元期:2009年6月18日 (JD 2,455,000.5)
軌道長半径 (a) 2.720 AU
近日点距離 (q) 2.499 AU
遠日点距離 (Q) 2.942 AU
離心率 (e) 0.081
公転周期 (P) 4.49 年
軌道傾斜角 (i) 6.61
近日点引数 (ω) 85.65 度
昇交点黄経 (Ω) 147.92 度
平均近点角 (M) 330.22 度
衛星の数 2
物理的性質
三軸径 305 × 220
× 145 km
直径 (平均)214.63 km
質量 (5.8 ± 0.2)
×1018 kg
平均密度 1.1 ± 0.3 g/cm3
表面重力 0.017 m/s2
脱出速度 0.071 km/s
自転周期 5.699 時間
スペクトル分類 FC / C
絶対等級 (H) 7.46
アルベド(反射能) 0.0398
赤道傾斜角 124 ± 10°
表面温度
最低 平均 最高
~171 K 253 K
-22℃
色指数 (B-V) 0.676
色指数 (U-B) 0.274
Template (ノート 解説) ■Project

ウージェニアエウゲニアとも)[1] (45 Eugenia) は、小惑星帯(メインベルト)の大型の小惑星。地上からの観測によって衛星が発見された最初の小惑星として有名である。メインベルトでは (87) シルヴィアの次に確認された、2個の衛星を持つ小惑星でもある。

発見

ウージェニアはヘルマン・ゴルトシュミットによって1857年に発見された小惑星である。この小惑星はナポレオン3世の皇后ウジェニーにちなんで名づけられた。これは実在の人物の名前を付けた初めての小惑星である((12) ビクトリアは実在のイギリス女王の名前でもあるため揉めたものの、結局はギリシャ神話ウィクトリアであるとして命名された)。なお、「エウゲニア」の表記はラテン語式表記法によるものである。

性質

ウージェニアの軌道要素はゲフィオン族のそれに近いが、所属してはいない。なお、きわめて小規模な独自の小惑星族を代表する小惑星だという説もある。

平均直径は214kmほどと考えられる。F型小惑星であり炭素質の組成を持つため、とても暗い色をしている。(253) マティルドと同じようにこの型の小惑星の密度は異様に低く、これはラブルパイルではないかとも考えられる。

ライトカーブ観測では、ウージェニアの自転軸は黄道に対して117度±10度ほど傾いていると考えられる。

衛星

1998年11月ハワイマウナケア天文台群カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡の観測員によってウージェニアを巡る軌道上に衛星が発見され、後にプティ・プランスと名付けられた。これは地上の天文台から小惑星の衛星を見つけた最初の例である。

2007年4月7日の国際天文学連合回報 (IAUC) 8817号で、もう一つの衛星 S/2004 (45) 1 の発見が発表された。ヨーロッパ南天天文台に所属するパラナル天文台の 8.2 m VLTで観測された。

ウージェニアの衛星
名前 直径
(km)
軌道
傾斜角
(度)
離心率 軌道
半長径
(km)
公転
周期
(日)
S/2004 (45) 1 6? ? ? 700? 2?
I プティ・プランス
S/1998 (45) 1
13 8.0 0.01 1,184 4.766

出典

関連項目

外部リンク

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