モーツァルトの弦楽五重奏曲
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「弦楽五重奏曲第1番 (モーツァルト)」の記事における「モーツァルトの弦楽五重奏曲」の解説
17歳で作曲した本作から、世を去る8ヶ月前の最晩年に作曲された第6番(K. 614)までの6曲の弦楽五重奏曲は、すべてがチェロではなくヴィオラが2本の編成である。これは、モーツァルトがチェロが増えることにより低音部が厚くなり、響きが重くなるのが好きではなかったこと、また、当時の音楽的趣味が協奏曲的表現を好んだこと(第1ヴァイオリンと第1ヴィオラが二重協奏曲のように音楽を進める第3番(K. 515)の第2楽章などに顕著)、さらにモーツァルト自身が、特に注文が無い限り新たな曲種を自ら開拓していくタイプの作曲家ではなかったことから、一旦手を染めたこの形式を手放したくなかったことが挙げられる。残された6曲の弦楽五重奏曲は、長きに渡り有名な第3番や第4番(K. 516)をはじめとして、時には23曲ある弦楽四重奏曲以上に多くのモーツァルト愛好家、また室内楽の演奏家から愛されている。
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