メルセデス・ベンツ L1500とは? わかりやすく解説

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メルセデス・ベンツ L1500

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 04:27 UTC 版)

メルセデス・ベンツ L1500 A/S
メルセデス・ベンツ L1500 A
ジンスハイム自動車・技術博物館
基礎データ
全長 4.930 m
全幅 2.050 m
全高 2.250 m
重量 4.08 t
乗員数 トラック:2名、兵員輸送車:9名
装甲・武装
装甲 なし
主武装 なし
機動力
整地速度 84km/h
不整地速度 60km/h
エンジン メルセデス・ベンツ M 159 水冷直6ガソリンエンジン 2.6 L
60 hp(44KW
懸架・駆動 全輪駆動、または後輪駆動
行動距離 整地:約370 Km、不整地:約230Km
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メルセデス・ベンツ L1500(Mercedes-Benz L1500) は、ダイムラー・ベンツ第二次世界大戦中の1941年から1944年までにドイツ国防軍向けに製造した小型トラック、及び兵員輸送車。 消防車としても大規模に製造された。

概要

ダイムラー・ベンツAGは、1941年から1944年の間にL1500を約9,000台生産した[1]全輪駆動のL1500 Aと後輪駆動のL1500 Sの2つのモデルがあった。

1.5トンクラス兵員輸送車は、ドイツ国防軍によって8人小隊の集団用車両として使用された。シュタイアー・ダイムラー・プフの兵員輸送車(シュタイアー1500)と同様に、中統制型乗用車(Kfz.11、12、21)や重統制型乗用車(Kfz.70)の代わりに部隊に配備された。

L1500 Aは約4,900台と最も多く生産された派生型であり、主にドイツ国防軍の兵員輸送車として生産された[2]

残りの約4,100台のL1500 Sのうち、約3,600台は軽消防車として製造された[3]

コーチビルダーのエルドマン&ロッシはL1500のシャーシで2台のコンバーチブルを製造した[4]

詳細

L1500はペイロード1.5トンの2軸トラックがベースで、ラダーフレームの上に構築された。

エンジンはメルセデス・ベンツ M159 R6ガソリンエンジンで、排気量2.6リッターから60hp(44kW)の出力を発生した。動力は4速マニュアルトランスミッションを介して伝達され、190〜20タイヤのホイールにはドラムブレーキが付いていた[5]

全輪駆動のL1500 Aは、フロントアクスル、オフロードリダクション付きのトランスファーケース、より大きな最低地上高、幅広のタイヤを備えているという点でL1500 Sとは異なり、ペイロードが180kg増加した[6]

出典

  1. ^ Holger Erdmann: Mercedes-Benz Typ L1500 S. In: Kfz der Wehrmacht
  2. ^ Holger Erdmann: Mercedes-Benz Typ L1500 A. In: Kfz der Wehrmacht
  3. ^ Holger Erdmann: Mercedes-Benz Typ L1500 S. In: Kfz der Wehrmacht
  4. ^ Л. В. Кащеев: Автомобили Mercedes-Benz на службе Рейхсвера и Вермахта часть 2 in Военные Машины, Band 32, P19
  5. ^ Mercedes-Benz L1500 A in Autoevolution
  6. ^ Mercedes-Benz 1500 S/A in Fahrzeuge-der-Wehrmacht.de



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