メガモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 21:17 UTC 版)
出荷直後の出足は非常に好調で、特にヨーロッパ市場ではAtariのコンピュータが75%のシェアを占めた。ドイツのDTPやCADを使用する個人事業主の市場はAtariのもっとも強い市場になった。 この成長する市場領域に狙いを定めるためAtariはST1を計画した。それは1986年のCOMDEXの初披露で好意的に受け入れられた。Megaと改名されたこの新しいマシンは、独立したハイクオリティのキーボード、モニターの重量を支えるための強固なケース、内部バス拡張コネクタを搭載していた。来るSLM804レーザープリンターはCPUとメモリを搭載せずにコストを削減した。このレーザープリンターはMegaとST DMAポートで接続されMegaコンピュータがページの描画を処理した。当初から2MBまたは4MBを搭載し、MegaマシンがAtariのレーザープリンターの機能の一部を補完することで低価格のデスクトップパブリッシング環境を実現しようとしていた。1MBを搭載したMega 1も後に発売された。 カスタムチップのblitterコプロセッサは画面上の一部のグラフィック制御を高速化するために搭載される予定だったが、しかし遅延によってそれは結局Mega 2とMega 4マシンにリリースされた。全てのマシンに搭載されなかったためこれを利用したい開発者はプログラム中で検出しなければならなかった。しかしGEM APIはTOSの上位レベルのインターフェイスだったため、スクリーンVDIコマンドを正しく利用するプログラムはblitterをシームレスに利用できた。
※この「メガモデル」の解説は、「Atari ST」の解説の一部です。
「メガモデル」を含む「Atari ST」の記事については、「Atari ST」の概要を参照ください。
- メガモデルのページへのリンク