ムーンソロウとは? わかりやすく解説

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ムーンソロウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 14:28 UTC 版)

ムーンソロウ
Moonsorrow
出身地  フィンランド ウーシマー州 ウーシマー県 ヘルシンキ
ジャンル ペイガンメタル
フォークメタル
ブラックメタル
活動期間 1995年 - 2021年
2022年 -
レーベル プラズマティカ・レコード
スパイクファーム・レコード
スパインファーム・レコード

センチュリー・メディア・レコード
ハウリング・ブル・エンターテイメント
公式サイト moonsorrow.com
メンバー ヴィレ・ソルヴァリ (リードボーカルベース)
ヘンリ・ソルヴァリ (ギターキーボードボーカル)
ミトヤ・ハルヴィラハティ (ギター、ボーカル)
マルクス・エウレン (キーボード)
マルコ・タルヴォネン (ドラムス)

ムーンソロウ (Moonsorrow)は、フィンランド出身のペイガンメタルバンド

概要

比較的長尺な楽曲が多いバンドであり、すべてのアルバムに10分を超える楽曲が必ず収録されている。特に4thアルバム『Verisäkeet』以降は、10分を超える楽曲の割合が増加し、アルバムの半数以上[注釈 1]が10分を超える楽曲となっている。特に、5thアルバム『V: Hävitetty』に至っては、30分強、26分強の楽曲2曲のみでアルバムが構成されるなど、実験的なアルバム構成となっている。また、楽曲名、アルバム名、歌詞の全てがフィンランド語で書かれている[注釈 2]

略歴

1995年従兄弟の関係にあるヴィレ・ソルヴァリとヘンリ・ソルヴァリの2名で結成された[1]。当初は2名体制のプロジェクトであり、ヴィレとヘンリが様々なパートを兼任する体制であった。また、ヴィレとヘンリは当時は様々なプロジェクトを立ち上げており、ムーンソロウもその内の一つであった[1]。この時期に、ヴィレとヘンリが立ち上げたプロジェクトとしては、ウッズ・オヴ・ベリアル (Woods of Belial)やクリプト (Crypt)、ソーンフロスト (Thornfrost)がある。結局、ヴィレとヘンリはムーンソロウをメインバンドに据えることを決定し、バンドメンバーを集めるようになる[1]

1999年にマルコ・タルヴォネン (Ds)が加入。スリーピースバンドの体制となる。2000年に1stアルバム『Suden uni』のレコーディングを行う[1]。このレコーディングには、ミトヤ・ハルヴィラハティ (G, Vo)がサポート参加しており、レコーディング終了後から間を置かずに正式メンバーとしてムーンソロウに加入した[1]。同年に初ライヴも経験しているが、その際にキーボーディストのマルクス・エウレン (Key)が参加し、そのまま正式加入した[1]。これ以降、バンドメンバーの変更は発生しておらず、20年以上変わらないメンバーで活動を続けている[1]

2001年初めに、スウェーデンのプラズマティカ・レコードより1stアルバム『Suden uni』をリリースしデビューを飾る[2]。更に母国フィンランドのスパイクファーム・レコードに移籍し、同年末には2ndアルバム『Voimasta ja kunniasta』をリリース[2]2002年より、ライヴセッションメンバーとしてヤンネ・ペルッティラ (G, Vo)が参加するようになる[1]。ヤンネはライヴのみならずアルバムにもサポート参加しているものの、正式メンバーとなることなく参加し続けている[1]2003年に3rdアルバム『Kivenkantaja』をリリース[2]2005年に4thアルバム『Verisäkeet』をリリース[2]2007年に5thアルバム『V: Hävitetty』をリリース[2]2008年には、1stEP『Tulimyrsky EP』をリリースしている[2]

2011年に6thアルバム『Varjoina kuljemme kuolleiden maassa』をリリース[2]。同アルバムリリース後、フィンランドフェスに参加するために初来日を果たす[1]。更に、6thアルバムが『我、死者の国を影のごとく彷徨う』という邦題ハウリング・ブル・エンターテイメントから日本盤がリリースされ、日本デビュー盤ともなった。その後、ドイツセンチュリー・メディア・レコードに移籍し、2016年に7thアルバム『Jumalten aika』をリリースした。

2021年秋、急性の健康問題の為バンド活動を休止することが発表された[3]。なお、2022年夏迄には活動を再開する予定であること、健康問題の詳細については公表する予定は無く、インタビュー等の予定もないとされた[3]。その後、2022年4月下旬にドイツで開催された「ラグナロク・フェスティバル2022」に出演し、活動を再開した[4]

また、2005年にマルクス・エウレンを除く4人のメンバーとヤンネ・ペルッティラ、1名のボーカリストを加えた6人でサイドプロジェクトとして、デスメタル/グラインドコアバンドのラクパーヴィ (Lakupaavi)を結成。同年に1stアルバム『Raah raah blääh』をリリースしている。

メンバー

現メンバー

  • ヴィレ・"セポンポイカ"・ソルヴァリ (Ville "Seponpoika" Sorvali) - リードボーカルベース (1995 - )
    初期にはギタードラムスを担当していたこともある。1998年頃より、現在のパートに落ち着いた。
    初期のアモラルに参加していた。
  • ヘンリ・"ウルポンポイカ"・ソルヴァリ (Henri "Urponpoika" Sorvali) - ギターキーボードボーカル (1995 - )
    初期にはリードボーカルを担当していた時期もある。バンド系の楽器の他にアコーディオンバンジョーブズーキマウス・ハープマンドリンリコーダーホイッスルなども担当している。
    フィントロールなどでも活動。
  • ミトヤ・ハルヴィラハティ (Mitja Harvilahti) - ギター、ボーカル (2000 - )
    シャドウ・カットなどでも活動。
  • マルクス・エウレン (Markus Eurén) - キーボード (2000 - )
    アルテメシアなどでも活動。
  • マルコ・"バロン"・タルヴォネン (Marko "Baron" Tarvonen) - ドラムス (1999 - )
    バレン・アース、オクトーバー・フォールズ、ザイ・サーペント、アルテメシア、カオスブリードなどでも活動。

セッションメンバー

  • ヤンネ・ペルッティラ (Janne Perttilä) - ギター、ボーカル (2002 - )
    ライヴサポート及びアルバムセッション参加。

ディスコグラフィ

アルバム

  • 2001年 Suden uni
  • 2001年 Voimasta ja kunniasta
  • 2003年 Kivenkantaja
  • 2005年 Verisäkeet
  • 2007年 V: Hävitetty
  • 2011年 Varjoina kuljemme kuolleiden maassa
  • 2016年 Jumalten aika

EP/シングル

  • 2008年 Tulimyrsky EP (EP)
  • 2016年 Soulless / Non Serviam (Single)

コンピレーション

  • 2014年 Heritage: 1995-2008 - The Collected Works
  • 2019年 Back to North

デモ

  • 1996年 Thorns of Ice (Demo)[注釈 3]
  • 1997年 Promo (Demo)[注釈 3]
  • 1997年 Metsä (Demo)
  • 1999年 Tämä ikuinen talvi (Demo)

脚注

注釈

  1. ^ 楽曲ではない幕間トラックを除くと、4thアルバム以降のアルバムの8割以上の楽曲が10分を超えている。
  2. ^ ただし、カバー曲のみを収録したシングル『Soulless / Non Serviam』や、過去作品をまとめたボックスセットなどのタイトルでは英語が使われている。
  3. ^ a b リリースされなかった。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j HT-FOX、ムーンソロウ「我、死者の国を影のごとく彷徨う」(日本語)『Varjoina kuljemme kuolleiden maassa』、ハウリング・ブル・エンターテイメント日本東京都渋谷区、2011年。HWCY-1295。 
  2. ^ a b c d e f g Moonsorrow – Discography”. Moonsorrow Official Website. 2020年4月18日閲覧。
  3. ^ a b Due to urgent health issues,...”. Moonsorrow Official Facebook. 2022年1月25日閲覧。
  4. ^ Thank you Ragnarök festival!,...”. Moonsorrow Official Facebook. 2022年8月26日閲覧。

外部リンク




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