ムシゲル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/19 14:45 UTC 版)
ムシゲル(粘質ゲル[1]、英: mucigel)とは、維管束植物の根の先端にある根冠から分泌される粘質多糖であり、根端部を覆っている[2]。主にポリガラクツロン酸を主とするペクチンからなる[3]。根冠から分泌された粘質多糖を mucilage とし、これに土壌粒子や微生物が混合したものをムシゲルとしている例もある[3]。
- ^ 原襄 (1994). “根の構造”. 植物形態学. 朝倉書店. pp. 47–55. ISBN 978-4254170863
- ^ a b L. テイツ, E. ザイガー, I.M. モーラー & A. マーフィー (編) (2017). “根系は多様な形態にもかかわらず共通の構造をもつ”. 植物生理学・発生学 原著第6版. 講談社. pp. 134–136. ISBN 978-4061538962
- ^ a b c Neumann, G. & Römheld, V. (2012). “Rhizosphere Chemistry in Relation to Plant Nutrition”. Marschner's Mineral Nutrition of Higher Plants. Academic Press. pp. 347-368. doi:10.1016/B978-0-12-384905-2.00014-5
- ^ 飯嶋盛雄 (1998). “根冠”. In 根の事典編集委員会 (編). 根の事典. 朝倉書店. pp. 3–5. ISBN 978-4254420210
- ^ Hawes, M. C., Bengough, G., Cassab, G. & Ponce, G. (2002). “Root caps and rhizosphere”. Journal of Plant Growth Regulation 21: 352-367. doi:10.1007/s00344-002-0035-y.
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