ミーシャ・ズベレフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/02 01:31 UTC 版)
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2016年全米オープンでのミーシャ・ズベレフ
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| 基本情報 | ||||
| フルネーム | Mikhail Alexandrowitsch Zverev | |||
| 愛称 | ミーシャ(Mischa) | |||
| 国籍 | |
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| 出身地 | |
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| 生年月日 | 1987年8月22日(37歳) | |||
| 身長 | 191cm | |||
| 体重 | 81kg | |||
| 利き手 | 左 | |||
| バックハンド | 両手打ち | |||
| ツアー経歴 | ||||
| デビュー年 | 2005年 | |||
| ツアー通算 | 5勝 | |||
| シングルス | 1勝 | |||
| ダブルス | 4勝 | |||
| 生涯獲得賞金 | 5,738,351 アメリカ合衆国ドル | |||
| 4大大会最高成績・シングルス | ||||
| 全豪 | ベスト8(2017) | |||
| 全仏 | 3回戦(2018) | |||
| 全英 | 3回戦(2008・17) | |||
| 全米 | 4回戦(2017) | |||
| 4大大会最高成績・ダブルス | ||||
| 全豪 | 2回戦(2017) | |||
| 全仏 | 2回戦(2009・17) | |||
| 全英 | 2回戦(2019) | |||
| 全米 | 2回戦(2008・09) | |||
| 国別対抗戦最高成績 | ||||
| デビス杯 | ベスト8(2009) | |||
| キャリア自己最高ランキング | ||||
| シングルス | 25位(2017年7月24日) | |||
| ダブルス | 44位(2009年6月8日) | |||
| 2024年10月2日現在 | ||||
ミハイル・アレクサンドロヴィチ・"ミーシャ"・ズベレフ(Mikhail Alexandrowitsch "Mischa" Zverev, ロシア語: Михаил Александрович «Миша» Зверев, 1987年8月22日 - )は、ドイツの男子プロテニス選手。身長190cm。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアーでシングルス1勝、ダブルス4勝。自己最高ランキングはシングルス25位、ダブルス44位。
家族
ロシアのモスクワ生まれで、現在はモナコ公国のモンテカルロに拠点を持つ。ロシア出身の元テニス選手アレクサンダー・ズベレフ・シニアの息子である。父は、ミーシャのコーチも務める。また10歳年下の弟のアレクサンダー・ズベレフもプロテニス選手である。弟アレクサンダーとはツアーでダブルスを組んで、優勝がある他、男子国別対抗戦デビスカップのダブルスにも兄弟で出場がある。また、弟アレクサンダーは2016年にツアー優勝を果たしている。
選手経歴
2008年 ツアーダブルス初優勝
2008年のABNアムロ世界テニス・トーナメントの2回戦で世界ランク5位のダビド・フェレールを破り、準々決勝進出。ゲリー・ウェバー・オープンではダブルスでミハイル・ユージニーと組んで優勝。ユージニーとは同年のジャパン・オープン・テニス選手権でもダブルスで優勝している。ウィンブルドンでも2回戦で元世界ランク1位のフアン・カルロス・フェレーロに勝利し、3回戦に進出。
2009年 マスターズベスト8
2009年はBNLイタリア国際で3回戦に進出すると、世界ランク7位のジル・シモンに6-4, 6-1で勝利し、マスターズ準々決勝に進出。準々決勝でロジャー・フェデラーに敗れた。またこの年初めてデビスカップドイツ代表に選出された。
2010年 ツアーシングルス初決勝進出
2010年のモゼール・オープンでシングルスで初めて決勝に進出。決勝でジル・シモンに敗れ準優勝。
2016年 マスターズベスト8
2016年に弟アレクサンダーの活躍に刺激を受けて復活。上海マスターズの2回戦では相手のニック・キリオスが無気力プレーで半ば試合を放棄し勝利(この後、キリオスには出場停止処分が科された)。3回戦でマルセル・グラノリェルスを破り、8年ぶりのマスターズ準々決勝に進出。準々決勝では世界ランク1位のノバク・ジョコビッチから第1セットを奪うも6-3, 6-7(4), 3-6で敗れた。10月17日付のランキングで5年4ヶ月ぶりにトップ100に復帰。スイス・インドアでも準々決勝で世界ランク3位のスタン・ワウリンカに6-2, 5-7, 6-1で勝利し準決勝進出。準決勝でマリン・チリッチに敗れた。2016年最終ランキングは51位。
2017年 全豪ベスト8
2017年全豪オープンでは10年ぶりに全豪の2回戦に進出すると、第19シードのジョン・イズナーを6-7(4), 6-7(4)6-4, 7-6(7), 9-7の逆転勝ちで破り、9年ぶりにグランドスラムの3回戦に進出。3回戦でマレク・ジャジリを破ると、4回戦では世界ランク1位のアンディ・マリーと対戦。7-5, 5-7, 6-2, 6-4で勝利し、自身初の準々決勝進出を果たした。準々決勝でロジャー・フェデラーに1-6, 5-7, 2-6で敗れた。大会後の世界ランキングで35位となり8年ぶりに自己最高順位を更新した。
2月のデビスカップ対ベルギー戦では弟アレクサンダーと共にドイツ代表に選出され、ダブルスには兄弟で組んで出場。ルーベン・ベーメルマンス/ヨリス・デ・ローレ組に敗れた。翌週の南フランス・オープンでは、ダブルスで弟アレクサンダーと組んで、決勝でファブリス・マルタン/ダニエル・ネスターに勝利し、兄弟ペアでのダブルス初優勝を果たした。
ジュネーヴ・オープンでは準決勝で第2シードの錦織圭を破りおよそ7年ぶりのATPツアー決勝進出を果たす。その決勝では第1シードの地元ワウリンカから第1セットを先取するも逆転負けし、初のツアー優勝はならなかった。
2018年 ツアーシングルス初優勝
2018年のネイチャー・バレー国際でATPツアー3回目の決勝進出、決勝でルカシュ・ラツコに6-4, 6-4で勝利し、30歳でシングルスのツアー初優勝を果たす[1]。8月のシティ・オープン3回戦で弟アレクサンダーとツアー初対戦、結果はアレクサンダーが勝利した[2]。
ATPツアー決勝進出結果
シングルス: 3回 (1勝2敗)
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| 結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 準優勝 | 1. | 2010年9月26日 | ハード(室内) | 3–6, 2–6 | ||
| 準優勝 | 2. | 2017年5月27日 | クレー | 6-4, 3-6, 3-6 | ||
| 優勝 | 1. | 2018年6月30日 | 芝 | 6–4, 6–4 |
ダブルス: 10回(3勝7敗)
| 結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 優勝 | 1. | 2008年6月15日 | 芝 | 3–6, 6–4, [10–3] | |||
| 準優勝 | 1. | 2008年7月13日 | クレー | 3–6, 4–6 | |||
| 優勝 | 2. | 2008年10月5日 | ハード | 6–3, 6–4 | |||
| 準優勝 | 2. | 2009年1月10日 | ハード | 4–6, 3–6 | |||
| 準優勝 | 3. | 2009年10月4日 | ハード (室内) | 6–7(4-7), 3–6 | |||
| 準優勝 | 4. | 2015年5月3日 | クレー | 6–4, 1–6, [5–10] | |||
| 準優勝 | 5. | 2016年2月7日 | ハード (室内) | 5–7, 6–7(4–7) | |||
| 優勝 | 3. | 2017年2月12日 | ハード (室内) | 6–4, 6–7(3–7), [10–7] | |||
| 準優勝 | 6. | 2017年6月25日 | 芝 | 7–5, 3–6, [8–10] | |||
| 準優勝 | 7. | 2018年6月24日 | 芝 | 6–7(1), 4–6 |
成績
- 略語の説明
| W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
| 大会 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 通算成績 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全豪オープン | A | 2R | 1R | 1R | 1R | 1R | A | LQ | LQ | A | LQ | QF | 1R | 1R | 5–8 |
| 全仏オープン | A | LQ | 1R | 1R | 1R | 1R | 1R | LQ | A | A | LQ | 1R | 3R | 1R | 2–8 |
| ウィンブルドン | A | 1R | 3R | 2R | LQ | 1R | LQ | LQ | A | A | LQ | 3R | 1R | 1R | 5–7 |
| 全米オープン | LQ | LQ | 1R | 1R | LQ | LQ | LQ | LQ | A | A | 2R | 4R | 1R | 4–5 |
大会最高成績
| 大会 | 成績 | 年 |
|---|---|---|
| ATPファイナルズ | A | 出場なし |
| インディアンウェルズ | 3R | 2017 |
| マイアミ | 2R | 2017, 2019 |
| モンテカルロ | 3R | 2018 |
| マドリード | 1R | 2017, 2018 |
| ローマ | QF | 2009 |
| カナダ | 2R | 2017 |
| シンシナティ | 2R | 2017, 2018 |
| 上海 | QF | 2016 |
| パリ | 1R | 2016, 2017 |
| ハンブルク | 1R | 2008 |
| オリンピック | A | 出場なし |
| デビスカップ | QF | 2009 |
脚注
- ^ “M.ズベレフが30歳にして初タイトル獲得”. THE TENNIS DAILY (2018年7月1日). 2018年7月1日閲覧。
- ^ “ミーシャ「涙をこらえた」遂に初対戦したズベレフ兄弟が試合を振り返る”. THE TENNIS DAILY (2018年8月7日). 2018年8月10日閲覧。
外部リンク
- ミーシャ・ズベレフのページへのリンク