マーズ・グローバル・サーベイヤーの写真
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 02:42 UTC 版)
「火星の人面岩」の記事における「マーズ・グローバル・サーベイヤーの写真」の解説
NASAは、1996年に打ち上げられたマーズ・グローバル・サーベイヤーのミッションで、新たに人面岩の写真を撮影した。 マーズ・グローバル・サーベイヤーは高解像度のカメラを搭載しており、バイキング1号の写真とは比べようの無いほど鮮明な写真が撮影可能で、幾多のトラブルを乗り越えた末に火星の高精度地形図を完成させた。2001年には人面岩を撮影した写真が公開され、岩は自然物であるというNASAの見解が確認された。このとき、「ピラミッド」についても鮮明な写真が撮影されている。 従来より、人間は目・鼻・口を連想させるようなものが並ぶと、直感的に顔として認識する傾向(シミュラクラ現象)があるという分析がなされており、バイキング1号の写真が顔に見えたのは、撮影時の太陽光の角度が低く(20度)、岩の影がたまたま目・鼻・口などに見えただけであろうと考えられている。 一方で、この写真についても、NASAが写真を加工して人工物に見えないようにしたとする説や、立体的にも顔のような構造が見られるとする主張が展開された。実際のところ、バイキング1号の写真はNASAとジェット推進研究所が「人の顔のように見える面白い地形」として公表したものであり、それを今になって隠蔽する意味は無い。 なお、NASAは人面岩の他にも、ニコニコマークに見える地形(ガレ・クレーター(英語版))や、きれいなハート型をした地形などの火星の写真も公表している。
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