マルコ・ポーロ_大冒険とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > ドラマ映画 > マルコ・ポーロ_大冒険の意味・解説 

マルコ・ポーロ 大冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/22 13:38 UTC 版)

マルコ・ポーロ 大冒険
La fabuleuse aventure de Marco Polo (L'echiquier de Dieu)
監督 ドニス・ド・ラ・パテリエール
共同監督
ノエル・ハワード
ラウール・レヴィ
脚本 ジャン=ポール・ラプノー
ジャック・レミー
ラウール・レヴィ
ドニス・ド・ラ・パテリエール
製作総指揮 ラウール・レヴィ
出演者 ホルスト・ブッフホルツ
アンソニー・クイン
オマー・シャリフ
オーソン・ウェルズ
音楽 ジョルジュ・ガルヴァランツ
主題歌 ジェリー・ヴェイル
撮影 アルマン・ティラール
クロード・ルノワール
ヴラディミール・イヴァノフ
編集 ノエル・バランシ
ジャクリーヌ・ティエドー
製作会社 アヴァラ・フィルム
イタラフ
ITTAC
プロディ・チネマトグラフィカ
ソシエテ・ヌーヴェル・ド・シネマトグラフィ(SNC)
配給 MGM
公開 1965年8月6日
1966年10月15日
上映時間 112分
100分
110分
製作国 フランス
イタリア
ユーゴスラビア
アフガニスタン
エジプト
言語 フランス語
イタリア語
テンプレートを表示

マルコ・ポーロ 大冒険』(マルコ・ポーロ だいぼうけん、: La fabuleuse aventure de Marco Polo (L'echiquier de Dieu) 「マルコ・ポーロの素晴らしい冒険 (神のチェス盤)」の意)は、1962年製作開始、1965年公開、ドニス・ド・ラ・パテリエールラウール・レヴィノエル・ハワード共同監督による、フランスイタリアユーゴスラヴィアアフガニスタン合作の長篇劇映画である。

概要

1956年、ロジェ・ヴァディム監督の『素直な悪女』をプロデュースし、ヴァディムの妻ブリジット・バルドーを一躍スターダムに送り込んだ、アメリカ帰りの若手プロデューサー、ラウール・レヴィが、1962年、巨匠クリスチャン=ジャックを監督に、アラン・ドロンを主演に迎え、オールスターキャストで製作に着手したのが、本作である。当初は『マルコ・ポーロ』というタイトルであった。

製作過程で混乱が起き、監督・主演ともに降板、監督は中堅のドニス・ド・ラ・パテリエール、主演は『荒野の七人』(1960年)でチコ役を演じたホルスト・ブッフホルツに交代した。さらに、キング・ヴィダー監督の『ソロモンとシバの女王』(1959年)、デイヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』(1962年)や、MGMが手がけたニコラス・レイ監督の超大作『北京の55日』(1963年)などの長期海外ロケーション、歴史大作のB班監督で腕を振るっていたノエル・ハワードを共同監督に招いて再出発した。一部、レヴィ本人が演出に乗り出すという幕もありながら、ようやく完成、1965年8月6日、フランスで公開された。

興行的には惨敗で、レヴィは大きな負債を背負い、自らのイエナ・プロデュクションは倒産に追い込まれた。本作の公開までの長い期間を利用し、レヴィは本格的な監督作『二人の殺し屋』を用意し、本作の公開のわずか5日後に公開している。本作を最後に、撮影監督アルマン・ティラールとは決裂し、『二人の殺し屋』以降は、ラウール・クタールを起用した。

ストーリー

13世紀、ヴェネツィア共和国(現在のイタリア・ヴェネツィア)。商業が盛んな同地では、ニコロ(マッシモ・ジロッティ)とマッテオ(ミカ・オルロヴィック)のポーロ兄弟はよく知られていた。賢人アッケルマン(オーソン・ウェルズ)の指導で学んでいた若きマルコ(ホルスト・ブッフホルツ)は、目下勉強中であった。

モンゴル帝国皇帝のクビライ(アンソニー・クイン)からローマの教皇への親書を携えて、マルコの父ニコロが旅から帰ってきた。ニコロの息子のマルコが、教皇からの返書を届ける役を仰せつかった。

砂漠や海や高原を越え、マルコが果敢に進んでいくが、行程があまりに困難で、途中で多くが脱落し、とうとうマルコひとりになった。「砂漠の風」ことシェーク・アッラ・フー(オマー・シャリフ)やロシア南部の女(エルザ・マルティネリ)らに出会う。ついにモンゴル帝国の中心部に近づいたマルコは、凶暴なナヤム大公(ロベール・オッセン)に阻まれた。

皇帝クビライが中国全域から花嫁を選ぶ、とのことで、若く美しい姫たちが、首都への旅をしていた。マルコは、ゴガティーン姫(リン・スー・ムーン)と出会い、姫のおかげで無事、皇帝に謁見できることができた。

マルコが、ヴェネツィアに帰ってきたときには、すでに25年が経過していた。17年間も中国に滞在し、広く世界を見聞し、それが『東方見聞録』という書物として花開いた。

キャスト

※括弧内は日本語吹替(初回放送1975年9月28日『日曜洋画劇場』)

アルファベット順
  • ドラゴミール・フェルバ
  • ミリアム・ミシェルソン - 中国の皇女
  • リューボ・スキリエヴィッチ
  • アレクサンダー・ストイコヴィッチ
  • ヤネス・ヴローヴェッチ
ノンクレジット アルファベット順

スタッフ・作品データ

  • 監督 : ドニス・ド・ラ・パテリエールラウール・レヴィ
  • 共同監督 : ノエル・ハワード
  • 脚本 : ジャン=ポール・ラプノー、ジャック・レミー、ラウール・レヴィ、ドニス・ド・ラ・パテリエール
  • 撮影監督 : アルマン・ティラール、クロード・ルノワール、ヴラディミール・イヴァノフ
  • 録音 : ピエール=アンリ・グミ、ジャック・ラビュシエール
  • 美術・装飾 : ジャック・ソルニエ
  • 衣裳 : ジャック・フォントレー
  • 編集 : ノエル・バランシ、ジャクリーヌ・ティエドー
  • スクリプター : ドニス・ド・ラ・パテリエール
  • 助監督 : クリスチャン・ド・シャロンジュ
  • 音楽 : ジョルジュ・ガルヴァランツ
  • 主題歌 : ジェリー・ヴェイル
  • 製作総指揮 : ラウール・レヴィ
  • プロデューサー : ムニール・ラフラ
  • 製作 : アヴァラ・フィルム(ベオグラード)、イタラフ(カーブル)、ITTAC、プロディ・チネマトグラフィカ、ソシエテ・ヌーヴェル・ド・シネマトグラフィ(SNC)

外部リンク


「マルコ・ポーロ 大冒険」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マルコ・ポーロ_大冒険」の関連用語

マルコ・ポーロ_大冒険のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マルコ・ポーロ_大冒険のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマルコ・ポーロ 大冒険 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS