マルクス経済学における労働力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 13:54 UTC 版)
「労働力」の記事における「マルクス経済学における労働力」の解説
マルクス経済学においては、労働力(Labor power)は人間の労働能力の要素の総和、生産力の主体を指す。労働力によって生み出される行為を労働と呼び、マルクス経済学において両者は厳密に区別される。 資本主義社会では、労働力は商品となり、資本家によって市場で売買されるものとなる。労働者は資本家に労働力を売って賃金を受け取る。労働時間(労働力が生み出す価値)が労働力の価値より大きい場合、剰余価値が発生し、資本家は搾取した剰余価値を資本として蓄積する。 労働力も他の商品と同様に価値と使用価値がある。労働力の使用価値は新たな価値の創造であり、価値は労働力の維持・再生産に必要な生活手段の価値である。ただし、労働力は人間と切り離せないところに他の商品との違いがある。
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