マスターコイン層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 18:46 UTC 版)
マスターコイン層は、実際のビットコイン通貨が置かれている、ビットコイン・ネットワークのブロックチェーン上で動いている。2014年初頭の段階で「1兆円の価値を乗せて実働中の信頼あるビットコイン・ネットワーク」を下の層として、その上の層に存在している。 マスターコイン層の決済(トランザクション)は、ビットコイン通貨の決済として発行される。その決済のデータにマスターコイン層専用のプロトコル・データが乗せられている。 これは、インターネットの基本であるTCP/IPが、単純なデータ送信をするIPを下の層として、その上にTCPを「IPを使ってより高度な通信をする上の層」として実現されているような感じに例えられる。 ビットコインに似た独自通貨が多くあり、マスターコインを同様の独自通貨と混乱しないように、単に、Mastercoinと書くよりも、Mastercoin/Bitcoin と書くと誤解が少ないかも知れない。 「マスターコイン層やマスターコイン通貨の独自のブロックチェーンは存在しない。存在するのはビットコインのブロックチェーンだけ」である。 それ故に- マスターコイン層の決済(トランザクション)の手数料はビットコインで支払う。- マスターコインのマイナーは存在せず、ビットコインのマイナーがビットコインのブロックチェーンを運営しているだけである。ビットコインの利用者や運営者(マイナー)は、マスターコインについて知っている必要はなく、単純なビットコインの処理をしているだけとなる。
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