ビットコインとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 18:46 UTC 版)
「マスターコイン」の記事における「ビットコインとの関係」の解説
ビットコイン・プロジェクトも、マスターコイン層が、コントラクトを実現しやすいように、複雑ではない機能拡張などをしている。マスターコインがコントラクトを実現中に、ビットコインが複数署名(MultiSig)の機能を提供するようになり、この機能の単純な応用として、エスクロー(第三者預託)があり、マスターコインは、コントラクトを実現するために必要なエスクローの実装を独自にする必要がなくなった。 実働中のビットコインの上に、マスターコインを乗せることに対しては、賛否両論がある。反対する理由として、ブロックチェーンが大きくなりすぎることがある。面白いのが、「もし、ビットコイン・マイナーが、マスターコイン・ネットワークのトランザクションを拒否するようになったら、いつでも、他のコインの上に動的に移動することが出来る」と説明している。 なお、マスターコイン層に今後作られるアプリケーションのデータが大きくなり過ぎないように、ビットコインはトランザクション・スクリプト用の命令を拡張して、80バイトの任意のデータを組み込めるようにした。マスターコインのデータは、そこに置かれることになり、80バイトの制限が付けられた。これは、ブロックチェーンの増大を防ぎつつ、マスターコインをサポートする目的になっている。 また、マスターコインの利用者は、ビットコインにタダ乗りをしているのではなく、ビットコインで手数料を払っているため、ビットコイン・マイナーの収入が増えることになり、マスターコインのデータをマイナーが拒否する理由も幾分少ない。
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