ポンポニウス・メラの記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:43 UTC 版)
紀元1世紀のローマの地理学者ポンポニウス・メラの『地理誌』では、セレスはアジアの最東方にいる3民族のうちの一つとして紹介されている。彼はセレスの住んでいる地を、南のインド人と北のスキタイ人に挟まれた場所であるとしている。その後の部分で、ポンポニウス・メラは次のように述べている。 (カスピ海沿岸から伸びる)当方への3つの道は、それぞれ別の地へ進み、それぞれに特色がある。スキタイ人の岬への道は、まずもって雪のために通り抜けられない。この未耕作の地は、野蛮人に占領されている。この部族とはすなわち人を食らうスキタイ人やサカ人であり、両者は獣の数のために居住できない地域で隔てられている。他にも広大な荒野が南にあるが、ここも野の獣に占領されており、タビス(Thabis)と呼ばれる山脈が海へ突き出ている。……セレスは(スキタイ人とインド人という)2つに挟まれている。この人種はその高潔さで知られており、また砂漠のある場所に品を置いていって、自分たちの背後でその品を取引することを許すという取引法でも知られている。
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