ポリスの発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 15:37 UTC 版)
詳細は「ポリス」を参照 アルカイック期には顕著な都市化が見られ、ポリスの概念も古典期のものと同様に到るまで変化していった。ソロンの時代には、「ポリス」という語は、後の古典期と同様の意味を持つようになったが 、政治的共同体としてのポリスは依然として発展途上であり、ポリスが「都市の中心部」となるのは紀元前8世紀のことである。しかし、ポリスはアルカイック期の間にギリシア全土で社会政治学的な主要組織になったわけではなく、北部および西部の諸国では古典期に入るまで主要な組織にはならなかった。 アルカイック期のギリシアにおける都市化の過程は「シュノイキスモス(英語版)」と呼ばれる。これは複数の小さな村落が1つの都市に合併することで、紀元前8世紀によく見られる。例えばアテナイやアルゴスは、紀元前8世紀の終わりまでに1つの共同体に合併した。紀元前8世紀中ごろのスミュルナや紀元前7世紀中ごろのコリントスのようないくつかの共同体では、このような物理的な融合は街の防壁から見ることができる。 ポリスの社会政治学的機構としての発展は、地理的な要素だけでなく、紀元前8世紀の爆発的な人口増加に起因すると考えられる。これら2つの要素から、アルカイック期初期の政治制度が機能しなくなり、新たな政治母体が必要とされたのである。
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