ポリコーム抑制複合体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 04:42 UTC 版)
ポリコーム抑制複合体2(PRC2)は、ポリコーム群のタンパク質の一種であり、ヒストンH3の27番目のリジン(K27)のトリメチル化を触媒することでクロマチンを抑制し、その結果、転写サイレンシングをもたらすことに関与している。Xist RNAは、X染色体の不活化(XCI)の発症時にポリコーム複合体を不活性なX染色体にリクルートする。SUZ12は、PRC2の構成要素であり、ジンクフィンガードメインを持つ。SUZ12は、PRC2の構成要素であり、ジンク(亜鉛)フィンガードメインを持つ。この亜鉛フィンガードメインは、RNA分子と結合すると考えられている。 PRC2は、Tsixのアンチセンス転写産物とは独立してXistの発現を抑制することが観察されているが、その明確なメカニズムはまだわかっていない。
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