ボリー_(DD-215)とは? わかりやすく解説

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ボリー (DD-215)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/26 00:54 UTC 版)

艦歴
発注
起工 1919年4月30日
進水 1919年10月4日
就役 1920年3月24日
退役
その後 1943年11月2日に戦没
除籍
性能諸元
排水量 1,215トン
全長 314 ft 4 in (95.81 m)
全幅 31 ft 9 in (9.68 m)
吃水 9 ft 10 in (3 m)
機関 ギアード・タービン
最大速 35ノット (65 km/h)
乗員 士官、兵員122名
兵装 4インチ砲4門
3インチ砲1門
21インチ魚雷発射管12門

ボリー (USS Borie, DD-215) は、アメリカ海軍駆逐艦クレムソン級駆逐艦の一隻。艦名は第25代海軍長官アドルフ・ボリーに因む。

艦歴

ボリーは1919年4月30日にペンシルベニア州フィラデルフィアウィリアム・クランプ・アンド・サンズで起工する。1919年10月4日にパティ・ボリー(ボリー長官の大曾姪)によって命名、進水し、1920年3月24日に艦長E・F・クレメント少佐の指揮下就役した。

1920年4月、ボリーはトルコ海域に派遣される分艦隊に合流し、黒海での任務に就く。翌年にはアジア艦隊の第38駆逐艦部隊に加わり、続く4年間を冬期間はアメリカの植民地フィリピン海域で、夏期は中華民国煙台上海で活動した。その後帰国し、1927年の春までカリブ海での偵察任務に就き、続いてヨーロッパへの巡航を行った。ボリーは1929年まで大西洋艦隊に所属し、その後3年間をアジア艦隊での任務で過ごした。

1932年から33年にかけて戦隊旗艦としての改修が行われ、その後第2駆逐艦戦隊に加わる。1939年後半まで通常の駆逐艦としての任務を太平洋で行い、その後パナマ運河を通過して中立パトロールに参加する。第二次世界大戦が勃発すると、ボリーはパナマ湾の第15海軍管区で沿岸警備を担当し、その後カリブ海での警備、護衛任務に就く。

1943年6月26日、ボリーはカリブ海を出航し、7月30日に護衛空母カード (USS Card, CVE-11) を中心とした対潜攻撃部隊に加わり出撃する。同部隊でボリーは3度の哨戒を完了した。

哨戒中の1943年11月1日、49°00' N., 31°14' W. の海域でドイツ潜水艦 U-405 に遭遇する。ボリーは爆雷を投下し、U-405は海面に浮上した。ボリーはU-405に激突され、銃撃戦が行われた。U-405、ボリーの両艦は分離し、U-405は49名の乗組員と共に沈没した。ボリーの乗組員27名が戦死し、牽引できないくらい大きく損傷した。ボリーは翌日バリー (USS Barry, DD-248) によって海没処分された。また、ボリーは第二次世界大戦の戦功で3個の従軍星章を受章し、カードとの作戦活動で殊勲部隊章を受章した。

関連項目

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