ホルスとオシリス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:35 UTC 版)
王の力はホルス神やオシリス神と強いかかわりがあった。現世では王はホルス神の化身であり、死すと冥界の支配者であるオシリスとなると考えられていた。この考えは第5王朝までにはすでに定着していたと考えられている。そもそも、初期王朝時代の王は例えば「ホル・アハ」のように、王が天に由来するホルスの化身であることを示すホルス名のみでしか記されていなかった。 また、オシリスは神話において弟セトにより体をはらばらに切り刻まれてしまったが、イシス女神の力を借りてミイラとして復活する。ここから、王はオシリスとなって再生復活し、永遠に富むと考えられた。なお、オシリスの護符ジェドは柱の形をしており、「安定」を表す。王の五重称号にもジェドの言葉は用いられることがあった。
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