ホスホマイシン耐性酵素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/25 06:22 UTC 版)
「ホスホマイシン」の記事における「ホスホマイシン耐性酵素」の解説
ホスホマイシンの耐性に寄与する酵素群の遺伝子が、染色体とプラスミドの両方から見付かっている。 ホスホマイシン耐性に関する3つの遺伝子(FosA、FosB、FosX)はグリオキシラーゼ(英語版)に分類される酵素をコードする。これらの酵素はホスホマイシンの1位の炭素に求核反応してエポキシ環を開き、ホスホマイシンを不活化させる。求核反応に用いる基質に応じてFosA(グルタチオン)、FosB(バシリチオール(英語版))、FosX(水(H2O))に分類されている。一般にFosAおよびFosXはグラム陰性菌が、FosBはグラム陽性菌が産生する。 FosCはホスホマイシンにATPのリン酸基を転移させる酵素であり、この反応によってもホスホマイシンは不活化される。
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