ホエールテール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 04:43 UTC 版)
「スポイラー (自動車)」の記事における「ホエールテール」の解説
ポルシェ・911ターボが1974年8月に大型の広がったリアスポイラー付きで初公開された時、ただちにホエールテール(クジラの尻尾)という仇名を付けられた。後部の揚力を低減し、それによって車が高速でオーバーステアするのを防ぐよう設計されており、またホエールテールスポイラーのゴム縁は「歩行者にやさしい」と考えられた。ホエールテール付きのターボ車は人気があった。ポルシェ・911ターボは世界で最もすぐに見分けのつくスポーツカーの1つともなり、何らかの形でその後20年間され続け、1989年までに2万3千台以上が販売された。しかし1978年からは、リアスポイラーは再設計され、その持ち上がった側部から「ティートレー(茶盆)」という仇名が付けられた。ポルシェ・911のホエールテールはフロントバレンスパネルに取り付けられたチン(顎)スポイラーと併せて使われたが、一部の情報源によれば、空気力学的安定性を向上させなかった。翼(エアフォイル)、「テールゲートウインドウの基部を横断するリアウイング」、または「およそ80 km/hで展開する電子制御ウイング」のようなより新しい技術よりもダウンフォースの増大という点では高価が弱いことが明らかにされている。
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