ペニングイオントラップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 05:00 UTC 版)
「イオントラップ」の記事における「ペニングイオントラップ」の解説
ペニングトラップ(英語版)は荷電粒子を、強い均一な向軸磁場を用いて動径方向に閉じ込め、四重極電場を用いて軸方向に閉じ込める。 ペニングトラップの名は、ハンス・ゲオルク・デーメルトと共に初のトラップを建造したフランス・ミシェル・ペニング(英語版)に因む。ペニングトラップはイオンおよび安定な荷電亜原子粒子の物性測定に適している。デーメルトその他の研究者による電子磁気モーメントの精密測定は近代物理学における重要なテーマである。 ペニングトラップは量子コンピュータおよび量子情報処理に応用でき、CERN では反物質の貯蔵に用いられている。ペニングトラップは、イオンの質量電荷比を同定するフーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析法の基礎となっている。
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