ペアノ算術による証明とは? わかりやすく解説

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ペアノ算術による証明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 10:22 UTC 版)

1+1」の記事における「ペアノ算術による証明」の解説

初等教育では 1+1=2自明こととし扱われるが、公理から出発して証明され命題のみを真実として認める、というエウクレイデス以来哲学からすると1+1=2論理的な位置付け明らかにすることが望まれる数学基礎論整備されつつあった時代に、ホワイトヘッドラッセルは、数学基礎的な部分を完全に形式的に展開することを目標として『プリンキピア・マテマティカ』を著した。この書物では、記号論理学的な準備数百項が費やされており、実際に十進法演算定義され1+1=2証明されるまで700ページあまりを必要としている。 『プリンキピア・マテマティカ』は、先駆的な仕事であったものの、現代的に批判もあり、自然数の定義として通常採用されるのはペアノの公理である。それによると、自然数の間に「後者関数」と呼ばれる関数 suc(a)与えられ、(自然数に 0 を含め場合)0 の「後者suc(0) が 1、その「後者suc(1)が 2 と定義される一方加法+はペアノ算術公理によれば n + 0 = n および n + suc(m) = suc(n + m) によって再帰的定義される2変数関数+のことである。 これらの準備のもと、等号公理により 1 + 1 = 1 + suc(0) = suc(1 + 0) = suc(1) = 2 となる。これが1+1=2厳密な証明である。

※この「ペアノ算術による証明」の解説は、「1+1」の解説の一部です。
「ペアノ算術による証明」を含む「1+1」の記事については、「1+1」の概要を参照ください。

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