ベンゾイル=クロリドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > ベンゾイル=クロリドの意味・解説 

塩化ベンゾイル

分子式C7H5ClO
その他の名称塩化ベンゾイル、Benzoyl chloride、Benzenecarbonyl chloride、Benzoic acid chloride、α-Chlorobenzaldehyde
体系名:安息香酸クロリド、ベンゼンカルボニルクロリド、ベンゾイルクロリド、α-クロロベンズアルデヒド


塩化ベンゾイル

(ベンゾイル=クロリド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/20 03:20 UTC 版)

塩化ベンゾイル
識別情報
CAS登録番号 98-88-4
KEGG C19168 
特性
化学式 C7H5ClO
モル質量 140.57
外観 無色液体
密度 1.21 g/mL, 液体
融点

-1 °C, 272 K, 30 °F

沸点

197.2 °C, 470 K, 387 °F

への溶解度 反応する
危険性
安全データシート(外部リンク) Oxford MSDS
EU分類 T C
NFPA 704
2
3
0
Rフレーズ R34
Sフレーズ (S1/2) S26 S45
引火点 72 °C (162 °F; 345 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化ベンゾイル えんかベンゾイル英語: benzoyl chloride)とは、有機化合物の一種で、安息香酸から誘導されるカルボン酸塩化物。合成中間体として利用される無色の液体で、独特の強い刺激臭を持つ。

塩化ベンゾイルは、安息香酸を塩化チオニル五塩化リンホスゲンなどで塩素化すると得られる。ベンズアルデヒド塩素の作用で得ることもできる。

塩化ベンゾイルは求電子的なベンゾイル化剤としての反応性を示す。塩基の存在下にアミンと反応してベンズアミド誘導体を、アルコールと反応して安息香酸のエステルを与える(参考: ショッテン・バウマン反応)。そこから、アミノ基ヒドロキシ基ベンゾイル基で保護する際に用いられる。水とは徐々に反応して安息香酸と塩化水素とに分解される。

ルイス酸触媒により、フリーデル・クラフツ反応の基質として芳香族化合物と反応する。過酸化ナトリウムとの反応で過酸化ベンゾイルとなる。

関連化合物



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベンゾイル=クロリド」の関連用語

ベンゾイル=クロリドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベンゾイル=クロリドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの塩化ベンゾイル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS