ベリル・ヴァーチューとは? わかりやすく解説

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ベリル・ヴァーチュー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 03:12 UTC 版)

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ベリル・ヴァーチュー
Beryl Vertue
本名 Beryl Frances Vertue
生年月日 (1931-04-08) 1931年4月8日
没年月日 (2022-02-12) 2022年2月12日(90歳没)
国籍 イギリス
職業 テレビプロデューサー
著名な家族 スー・ヴァーチュー(娘)
デビー・ヴァーチュー(娘)
スティーヴン・モファット(義理の息子)
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ベリル・フランシス・ヴァーチュー Beryl Frances Vertue CBE1931年4月8日 - 2022年2月12日[1])は、イギリステレビプロデューサー、メディア・エグゼクティブ、元エージェントである。テレビ番組制作会社ハーツウッド・フィルムズ英語版の立ち上げ人・社長である。CBE

活動歴

元学友でコメディ作家のアラン・シンプソン英語版に誘われ、ヴァーチューは後の"Associated London Scripts" (ALS) (enに、秘書兼アシスタントとして参加した。気付けば彼女は、ALSからエージェント業を任されており、スパイク・ミリガンエリック・サイクス英語版ジョニー・スパイト英語版レイ・ガルトン&アラン・シンプソン英語版テリー・ネーション英語版などの代理人を務めた。彼女はネーションのために、『ドクター・フー』シリーズのダーレク英語版に関する権利交渉を行っている。また、トニー・ハンコック英語版1961年まで)、フランキー・ハワード英語版などの代理人も請け負っていた[2]

1967年に彼女は、ALSを吸収合併した、ロバート・スティグウッド英語版の会社に移った。この会社は、アメリカ向けに英国のテレビ構成を輸出する会社だった。この会社では、『ステップトウ・アンド・サン英語版』、『Til Death Us Do Part英語版』などを輸出し、それぞれ『サンフォード・アンド・サン英語版』、『オール・イン・ザ・ファミリー』としてアメリカでリメイクされるという成功を収めている[3]

1975年には、ザ・フーのロック・オペラ『トミー』の映画版で、共同制作総指揮[注 1]を務めている。この作品の監督はケン・ラッセル、主演はロジャー・ダルトリーだった。

1980年代にはハーツウッド・フィルムズ英語版を立ち上げ、『Men Behaving Badly英語版』、『Is It Legal?英語版』、『カップリング英語版』などのコメディ番組を多数制作している。うち『カップリング』は、彼女の実娘スー・ヴァーチューが制作し、その夫で彼女の義理の息子のスティーヴン・モファットが脚本を書いている。また、彼女は『SHERLOCK』の制作総指揮も務めている。

褒章・表彰

ヴァーチューは、2000年新年の褒章 (enで、テレビ放送への貢献に対しOBE(オフィサー、第4位)、2016年新年の褒章 (enで、テレビドラマへの貢献に対しCBE(コマンダー、第3位)を授与された[4]2004年には、テレビ放送への創造的で多大な貢献に対し、英国アカデミー賞テレビ部門BAFTA)からアラン・クラーク賞を贈られている[2]

2012年3月20日には、ロイヤル・テレビジョン・ソサエティ英語版主催のロイヤル・テレビジョン・ソサエティ番組賞の生涯成功賞[注 2]を受賞した。また同年3月30日には、英国記者協会英語版テレビ・ラジオ賞において、「放送への多大な貢献に対するハーヴェイ・リー賞」[注 3]を贈られている。

メディア出演

2013年1月25日に彼女は、BBC Radio 4英語版の番組『Desert Island Discs英語版』にゲスト出演した。彼女のリクエスト曲は、エルトン・ジョンの『ピンボールの魔術師』、ジャコモ・プッチーニの『誰も寝てはならぬ』、ビージーズの『Morning of my Life英語版』、ブロードウェイ・キャストによる『コーラスライン』フィナーレ、エレイン・ペイジの『アルゼンチンよ、泣かないで』(『エビータ』)、ロンドン・セッション・オーケストラの"SHERlocked"、ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』だった[5]

脚注

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注釈

  1. ^ : a co-executive producer
  2. ^ : Lifetime Achievement Award at the Royal Television Society Programme Awards
  3. ^ : Harvey Lee Award for Outstanding Contribution to Broadcasting

出典

  1. ^ “Beryl Vertue obituary” (英語). The Times. (2022年2月15日). https://www.thetimes.co.uk/article/beryl-vertue-obituary-7vrzxjvf0 2022年2月17日閲覧。 
  2. ^ a b Beryl Vertue OBE - Producer and Chairman”. Hartswood Films (2012年). 2012年1月9日閲覧。
  3. ^ Beryl Vertue”. BBC (2004年6月16日). 2012年1月9日閲覧。
  4. ^ "No. 61450". The London Gazette (Supplement) (英語). 30 December 2015. p. N10.
  5. ^ BBC Radio 4. Desert Island Discs. January 2013, Beryl Vertue.

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