ベリメーターフレーム
客室の床の外縁に沿ってメインフレームを通し、ボディサイドのシールのすぐ内側をほぼ平行して通るように設置したもので、その形状から周囲型と呼ばれている。床の中央部を低く設定できるので、室内高を広くとることができる利点がある。前後タイヤ部分はタイヤの内側にフレームを通すので、平面的にはシルの前後で大きく車体内方に折れ曲がった形状になる。この箇所はねじり応力が高くなるので補強が必要である。メインフレームとサイドシルが重なるようにボディサイド下部を構成しているので、側面衝突に対しては強い抵抗力をもっ特徴がある。アメリカの乗用車に多用されたが、その後モノコック構造が主流となり車体に一体化された。むしろ今日では、FF乗用車などで、エンジンからの振動伝達を遮断する狙いから、フロントサイドフレームにラバーを介して取り付けられる変形周囲型のサブフレームを、ペリメーターフレームと呼んでいる例がある。
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