ベクテル社の主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:45 UTC 版)
「コチャバンバ水紛争」の記事における「ベクテル社の主張」の解説
ボリビア政府との和解が成立した2005年、コチャバンバ水紛争に関してトゥナリ社によるSEMAPAの運営がコチャバンバの市民の利益になるものであったとの主張を公表した。 民営化前のSEMAPAの水道料金は、水の消費量が多いほど1m3あたりの単価が下がる料金体系になっていた。 水の消費量が多い利用層は、富裕層、大規模商業施設、大規模経営の農家などで、彼らがこの料金体系の恩恵を受けていた。 一方で、SEMAPAは水道による水供給ができず、貧困層は「タンケーロ(Tanquero)」と呼ばれる水販売業者から水を買う必要があった。 「タンケーロ」の販売する水およびその水源は衛生当局による管理や水質検査の対象ではなく、衛生状態に不備があった。 SEMAPAから水道を引いている比較的裕福な家庭は、1m3あたり0.6米ドルを支払っていたのに対して、水道が引かれておらず民間の水販売業者から水を買っていた貧困層は、1m3あたり1.75〜3.0米ドルを支払っていた。
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