ヘルミオネ (小惑星)とは? わかりやすく解説

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ヘルミオネ (小惑星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 10:17 UTC 版)

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ヘルミオネ
121 Hermione
ケック天文台補償光学で撮影したヘルミオネと衛星(左)、2003年12月6日撮影
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯
キュベレー族
発見
発見日 1872年5月12日
発見者 J. C. ワトソン
軌道要素と性質
元期:2008年11月30日 (JD 2,454,800.5)
軌道長半径 (a) 3.444 AU
近日点距離 (q) 2.978 AU
遠日点距離 (Q) 3.911 AU
離心率 (e) 0.135
公転周期 (P) 6.39 年
軌道傾斜角 (i) 7.60
近日点引数 (ω) 297.70 度
昇交点黄経 (Ω) 73.18 度
平均近点角 (M) 354.12 度
衛星の数 1
物理的性質
長短径 (254 ± 4)
× (125 ± 9) km
質量 (5.4 ± 0.3)
×1018 kg
平均密度 1.8 ± 0.2 g/cm3
表面重力 0.022 m/s2
脱出速度 0.075 km/s
自転周期 5.551 時間
スペクトル分類 C / Ch
絶対等級 (H) 7.31
アルベド(反射能) 0.0482
表面温度
最低 平均 最高
~152 K 231 K
(-44℃)
色指数 (B-V) 0.739
色指数 (U-B) 0.425
Template (ノート 解説) ■Project

S/2002 (121) 1
仮符号・別名 S/2002 (121) 1
ラファイエット(非公式)
分類 小惑星の衛星
発見
発見日 2002年9月28日
発見者 D. C. スレイターら
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 768 ± 11 km
離心率 (e) 0.001 ± 0.001
公転周期 (P) 2.582 ± 0.002 日
軌道傾斜角 (i) 3 ± 2
(121) ヘルミオネの衛星
物理的性質
直径 12 ± 4 km
質量 ~1.6 ×1015 kg
脱出速度 ~6 m/s
絶対等級 (H) 13.0
Template (ノート 解説) ■Project

ヘルミオネ[1] (121 Hermione) は、小惑星帯に位置する大きく暗い小惑星の一つで、C型小惑星であり、メインベルト外縁部のキュベレー族の仲間である。1872年5月12日にアメリカ合衆国天文学者、J・C・ワトソンにより発見され、ギリシア神話に出てくるスパルタメネラーオスヘレネーの娘、ヘルミオネーから命名された。

W・M・ケック天文台での観測で2002年に衛星が発見され、さらに2003年12月に行われた補償光学を用いた観測により、ヘルミオネ自体も接触二重小惑星であることが分かった。衛星の歳差の解析により、ヘルミオネは雪だるま型をしていると考えられている。雪だるま型が正しいとすると、この小惑星は半径60kmと80kmの2つの球からなり、その中心は115km離れている。

衛星の軌道の観測により、ヘルミオネの重量が正確に割り出された。雪だるまモデルにより密度は1.8 ± 0.2 g/cm³と推定され、ラブルパイルで構成されていると見られている。掩蔽は少なくとも3度観測されており、そのうち最新のものは2004年2月である。

衛星

2002年にW・M・ケック天文台での観測で衛星が発見され、S/2002 (121) 1という仮符号がつけられた。また、2002年にアメリカ合衆国名誉市民に選ばれた18世紀のフランス人、ラファイエット侯爵にちなんだラ・ファイエット[2] という名前が提案されているが、まだ正式名称とはなっていない。

出典

  1. ^ 小惑星日本語表記索引 : 101 - 150”. 日本惑星協会. 2019年3月18日閲覧。
  2. ^ 全世界の観測成果 ver.2 (Excel)”. 薩摩川内市せんだい宇宙館 (2018年3月3日). 2019年3月11日閲覧。

関連項目

外部リンク


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