プロローグ:ヴェネツィア、グリマーニ館のテラス。夜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/07 17:09 UTC 版)
「ルクレツィア・ボルジア (オペラ)」の記事における「プロローグ:ヴェネツィア、グリマーニ館のテラス。夜」の解説
ヴェネツィア共和国の大使として、フェラーラ公国に赴任することになったグリマーニに随行するジェンナーロら若者たちが宴に招かれ、やってくる。彼らがフェラーラ公妃ルクレツィアの噂を始めると、オルシーニはボルジア家の恐ろしさを話し出す(アリア「リミニの戦いで」)。そのような中、1人居眠りをし始めるジェンナーロ。他の仲間が立ち去ると、ゴンドラが現れ、仮面をつけたルクレツィアが降りる。彼女は、ジェンナーロの寝顔に見入る(ロマンス「なんと美しい!」)。この様子を、ルクレツィアの夫フェラーラ公アルフォンソの密偵が見張っている。彼女がジェンナーロの手にそっとキスをすると、彼は目を覚ます。見知らぬ高貴な女性に驚くジェンナーロは、自分の身の上を語って聞かせる(アリア「卑しい漁師の息子と信じてきたが」)。ある日突然、見知らぬ騎士が一通の手紙を持ってきて、彼の母は高貴な女性であること、しかし政治的事情からその名を明かせないと書かれていた。ルクレツィアは、その話からジェンナーロがかつて手放した我が子であると悟る。その時、オルシーニたちが戻ってきて、彼女をルクレツィア・ボルジアを見破る。彼らは、ボルジア家によって親族を殺されたことを口々に恨み、ルクレツィアを悪徳の女と侮辱する(六重唱「シニョーラ、マッフィオ・オルシーニです。あなたに兄弟を殺された」)。ルクレツィアは、取り乱しその場を去っていく。
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